基本動作の見方・自立の判断基準を説明します。

基本動作医療

こんにちは このテーマ「基本動作の見方・自立の判断基準を説明します。」は以前に記事にしたのですが、昨日ブログの編集作業をしていたときに誤って削除しました。

読者が少ない私の記事の中で1番読んでいただいていた記事なのでショックでした。

一日経ち、気分を新たに更新のつもりで記事を作成します。

 

基本動作とは、一般的には寝返り・起き上がり・立ち上がり・移乗・歩行の動作を意味します。

歩行については昨日作成した記事を読んでください。↓

歩行を自立にする判断基準を持っていますか?
歩行を自立にする判断基準を持っていますか?歩行時の転倒は経験しないに越したことはないです。もし、転倒したときに自立と判定した基準を説明できないと問題になります。歩行自立とする基準について説明します。

 

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基本動作とは、日常生活動作に必要な共通動作である。

高齢者を対象としたリハビリテーションで目標の多くは日常生活動作の自立です。

日常生活動作で身の回りが自立できるかどうかは本人や家族にとって重要なことです。

一昔前のように大家族で高齢者を世話できる家族構成は崩壊しています。

今は老老介護が多くなっています。

身の回り動作が自立していないとマンパワー不足で退院できないことが多いです。

日常生活動作の自立は、自宅に退院するための条件になっています。

基本動作は共通動作

日常生活動作は、食事・排泄・更衣・整容・入浴を意味します。

それぞれの動作は違うのですが、寝ている人がその動作を行うのに共通する動きがあります。

その共通する動作が基本動作で「寝返り・起き上がり・立ち上がり・移乗・歩行」です。

つまり、基本動作を見れば日常生活動作のどこに支障がでるか分かります。

退院時に問題になることが多い排泄動作(トイレ動作)ですが、自立できない原因を基本動作から知ることができます。

例えば)トイレ動作ができない。
何が原因? 寝返りができない? 起き上がりができない? 立ち上がりができない? 便座への立ち上がりができない? 歩行(移動)ができない?

寝返り・起き上がりが自立なので、立ち上がり・歩行ができないのが原因です。

このように基本動作を見る意味は、単に寝返り・起き上がり・立ち上がり・移乗・歩行ができる・できないを知るためだけでなく、日常生活動作まで関連して考えることにあります。

 

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基本動作の見方

基本動作は寝返り・起き上がり・立ち上がり・移乗・歩行のことですが、見方があります。

まずは、自立しているか

動作が1人で完成しているか見ます。

自分の力で行っているがリスクがあり見守りが必要な状態は自立ではなく「監視・見守り」です。

単に1人で行えているだけでなく、3要素を確認

3要素とは、安全性・パフォーマンス・スピード(時間)です。

自立していても安全性が欠如していれば転倒リスクが高まります。(安全性の欠如)

つま先が下垂した状態で動いていると躓いて転倒します。(パフォーマンス欠如)

横断歩道で青信号で渡れないと事故になります(スピードの欠如)

 

ステレオタイプでないか

自立していてもステレオタイプなのか確認しましょう。

ステレオタイプとは、一つのパターンでしか行えない状態のことです。

正常動作なら、状況により動き方を変えることができます。

例えば、狭い隙間を通る時は横歩きになったり、滑りやすい道ならゆっくり慎重に足底全接地で歩きます。

寝返りのときに手すりを握って自立している場合は、手すりがなくてもできるか確認しましょう。

病院と違い、自宅での生活環境はワンパターンでは過ごせません。

段差があります。3cmの段差はできても10cmはできないかも知れません。

どこまでなら自立という限界を知ることが大切です。

 

介助はどのくらい必要?

排泄ができない、介助が必要。これで終わりではありません。

できない動作の中にできることできないことを分けて考えます。

例えば)排泄動作
トイレに移乗○、ズボンの上げ下げ○、便座からの立ち上がり○、お尻をふく✖️

排泄が自立できない原因はお尻をふくことができないからです。

 

できることは手伝わない。

できないところだけ手伝うということは、簡単ではありません。なぜなら、どこまでできて、どこができないを知らないとできないからです。

私は、どこまでできて、どこができないかを知ることが大切で介助の割合を中等度介助、軽介助と表現することはそんなに意味はないと感じています。

全介助は別ですが、中等度介助、軽介助と表現することよりどの部分に介助が必要か伝えるようにしてください。その方が介助する側は理解できます。

 

基本動作自立の判断基準

トイレ動作が自力でできるようになったが、ちょっと危ない転倒しそうで怖いから見守りが必要な段階は、監視で自立ではありません。

監視と自立の違いは見守る必要があるか無いかです。

言葉では簡単ですが、現場で判断することは転倒するリスクを負うことになり責任問題にもなるので難しい判断です。

 

基本動作の自立を判断する基準

同じ動作を数日に分けて10回テストする

10回のうち1回でも自立できない場合は自立と判断できません。

 

3つの要素(安全性、パフォーマンス、スピード)で判断する

10回のテストのうち安全性に問題があるか?

座るときにドスンと腰を降ろしているか?立ち上がるときに動く物をつかまっていないか?

食事は冷めないうちに食べることができるか?

トイレに移動するときに間に合っているか?

 

基本動作では自立と判断できても、日常生活動作になると目的が変わるため自立にならない場合があります。

トイレへの移動は歩くことが目的ではなく排尿・排便が間に合わないと意味がありません。

安全性、パフォーマンス、時間の3つ要素から動作の自立を判断します。

 

他部門の人とも相談する

一日の中でリハビリの人が関わるのは限定した時間です。

限定した時間で1日の活動を判断するのは安全ではありません。

夜、早朝など動きが変わる方がいます。寝起き直後は動けない方がいます。

看護師や介護士と相談しましょう。

リハビリ
リハビリ

車椅子移乗を自立にしたいのですが、

どうですか?

看護
看護

見守りで行っていましたが

問題行動なく、自分でできていました。

リハビリ
リハビリ

良かったです。

今日から自立にしましょう。

こんな感じで報告・連絡・相談すると良いと思います。

自分の判断が関連した人たちに影響を与えます。共通認識がないと協力が得られません。

 

認知レベル、性格に問題がある場合は

認知レベル、性格に問題がある場合は主治医まで相談した方が良いです。

なぜなら、転倒リスクが高いため転倒したときに問題にならないように相談する必要があるからです。家族に説明するのは主治医なので、主治医に報告・連絡・相談する義務があるからです。

 

認知レベル、性格に問題がない人であっても主治医への報告・連絡・相談は適宜行っていた方が無難です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。