米国は株高が続いているので、そのうち暴落するときが来ると市場関係者が語るなかNYダウは高値更新を繰り返している。NYダウ・トリプル・レバレッジは3倍の値動きなのにパフォーマンスはそれほど荒くなく堅調に推移している。NYダウの3つの魅力を再認識すれば当然の結果のようにも感じる。暴落時の3倍レバレッジは精神的なダメージがあるといわれるが、この3つの魅力を思い出し暴落時にも耐えて積みレバ投資を継続しましょう。
NYダウの3つの魅力
125年間の推移、上昇を続けている
NYダウは1896年5月に約40米ドルで算出が始まって以来、幾多のブームや苦難を乗り越 えながら上昇を続けています。
125年間でみると時代背景とともに、一時的に暴落・下落する局面もありましたが結局は上がり続けています。
暴落時は、この125年間の運用実績を思い出しましょう。
NYダウは、暴落・下落があっても必ず復活しています。
様々な業種に分散された、時代を代表する大企業の集まり
NYダウは、時代の変化ととも構成銘柄も業種の比率も変えています。
1928年以降は現在30銘柄で構成し、銘柄数は維持されています。
セクター分散によりトレンドの影響を受けずに安定した値動きになります。
また、NYダウの採用基準も厳格であり世界をリードする企業の集まりである。
不定期に組入れ銘柄を入れ替えている
NYダウの構成銘柄は不定期に見直されていて、時代を代表する企業が選ばれるのでNYダウの銘柄でとどまり続けるのは大変なことです。
時代が変わっても米国トップ企業でいないと入れ替えされてしまいます。
1928年に30銘柄になってから現在もNYダウにとどまり続けている企業はありません。
NYダウの投資家にとっては保有しているだけで、常にトップ企業に投資できるので魅力でしかありません。
インデックス運用なので信託報酬が安いが、アクティブ運用のような厳選した30銘柄を抽出し銘柄も入れ替えを行う運用なのでコスパが良いファンドです。
iFree NYダウ・インデックスとの比較
1年チャートの比較(2021/8/17調査)
NYダウ・トリプル・レバレッジは3倍の値動きなので、レバレッジなしのiFree NYダウに比べればパフォーマンスが荒くなっています。
ただ、NYダウが堅調な推移なので3倍のレバレッジでも右肩上がりの傾向は崩れていません。
購入するタイミングも最高値更新したときを除けば、それほど下落局面を狙わなくても保有することで収益を上げることができます。
レバレッジファンドは、積立投資が基本なので一括購入するより、時間分散で積立投資(積みレバ)をおススメします、私も少額の積みレバ投資を継続しています。
騰落率、シャープレシオ、信託報酬の比較(2021/8/17調査)
NYダウ・トリプルは3倍のレバレッジなので騰落率に差があるのは当たり前です。
NYダウが堅調な推移なので、3倍しても騰落率がマイナスになることがないのが凄いです。
さらに、驚くことにレバレッジ3倍効かせているのにシャープレシオが高くなるということです。
つまり、NYダウはレバレッジ3倍の方が投資効率が良くなるということです。
いろいろ比較するのが好きなので、暇があればいろんな投資信託を比較していますが、レバレッジの方がシャープレシオが高くなるファンドは少ないです
NYダウはの値動きは安定した右肩上がりなので、積みレバ投資に向いていると思います。
騰落率、シャープレシオ
NYダウ・トリプル・レバレッジの方がシャープレシオが高くなっています。
iFree NYダウ | NYダウ・トリプル | |
1週間 | +0.99% | +4.10% |
1ヶ月 | +1.22% | +4.32% |
3ヶ月 | +4.62% | +13.26% |
6ヶ月 | +17.96% | +42.21% |
1年 | +32.18% | +98.58% |
シャープレシオ(1年) | 2.37 | 2.46 |
信託報酬
3倍のレバレッジの値動きで運用するため、NYダウ・トリプル・レバレッジの方が信託報酬が高くなっています。
しかし、騰落率やシャープレシオの違いからみると信託報酬の差は少ない、気にしなくて良いレベルと考えています。
iFree NYダウ | NYダウ・トリプル | |
信託報酬(税込)/年 | 0.2475% | 1.1% |
まとめ
- NYダウの3つの魅力を説明しました。
- NYダウ・トリプルとiFree NYダウと比較しました。
- NYダウは、レバレッジ3倍効かせた方がシャープレシオが高くなることが分かりました。
- レバレッジ投資は積立投資が基本なので、一括ではなく積立投資で運用すればNYダウ・トリプルは資産形成の強いみかたになると思います。私も積立投資を継続していきます。
- 私は、少額積立の設定を毎日にしています。もし、暴落する局面がきたら値動きを見ないで、安く購入できてラッキーと思い込んで過ごそうと思います。
- 125年が実証しているように、NYダウは長期で保有していれば必ず上昇していきます。そう信じて投資しましょう。