投資の基礎、「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」とは?

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投資には「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」という2種類の分析方法があり、過去の投資先の価値や値動きを分析して、未来の相場を予測する。

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テクニカル分析とは?

テクニカル分析とは、過去の値動きやパターンなどから分析する方法で、株式市場だけでなく短期的なトレードのFXやCFDでも使われる方法です。

 

テクニカル分析には様々な分析方法があります。例えるなら「数学でいう方程式?」「何かを作るときの道具?」、例えるとかえって分からなくなるといけないので、、話を展開しないようにします。

テクニカル分析をするときに重要なのは、ことわざである「木を見て森を見ず」にならないようにすることです。

木を見て森を見ず

木を見て森を見ずとは、物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと。

テクニカル分析には、全体を見る分析と一部分や細部を見る分析があります。

 

全体を見る分析

トレンド分析(相場の動く方向を分析)

代表的なのは、「移動平均線」と「ボリンジャーバンド」です。

「移動平均線」は、一定期間(25日、50日、100日)の株価の平均値を計算してグラフ化したもので、値動きを表すローソク足(棒グラフ)のデコボコをならして、トレンドが分かるように線で表しています。

線の向きがトレンドを示し、線が上向いていれば(右肩上がり)上昇トレンド、下向いていれば(右肩下がり)下降トレンドと判断します。

移動平均線

出典:auじぶん銀行

 

「ボリンジャーバンド」とは、標準偏差と正規分布の概念を用いた分析です。平均からどれくらい値動きにバラつきがあるかを標準偏差で算出し、値動きを『σ(シグマ)』というレンジで分かりやすく表しています。

正規分布の理論によれば、この+1σ、-1σに収まる確率は約68.2%、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%です。つまり、株価は95.4%の確率で±2σのレンジに収まっています。

 

正規分布               出典:auじぶん銀行

 

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド

出典:auじぶん銀行

 

オシレーター分析(買われすぎ・売られすぎを分析)

代表的なのは、「RSI」と「MACD」です。

「RSI」は、買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断できる分析方法です。一般的にはRSIが25から20を割り込むと買いシグナル(売られ過ぎ)、70から80を上に抜けてくると売りシグナル(買われ過ぎ)と言われています。

投資で儲けるなら安く買って高く売るが鉄則です。つまり、売られ過ぎで安い時に買って(RSIで20〜25)、買われすぎで高くなったとき(RSIで70〜80)に売るのが一般的です。

ただ、相場によっては売られ過ぎをRSIで30、買われ過ぎをRSIで65で判断した方が良い時もあるので値動きのチャートとRSIの推移を見て自分で基準を持つことをおすすめします。

RSI   出典:auじぶん銀行

 

「MACD」は、短期の移動平均線と中長期の移動平均線を使用することで、買いと売りの転換を表している分析です。

MACD

出典:auじぶん銀行

 

①「MACD」線が下向き(右肩下がり)で、移動平均線「シグナル」より下にある時は相場は弱いと判断します。

②「MACD」線が「シグナル」とクロスして右肩上がりは、ゴールデンクロスといって買いのタイミングと判断します。

③「MACD」線が「シグナル」とクロスして右肩下がりは、デッドクロスといって売りのタイミングと判断します。

 

一部分や細部を見る分析

ローソク足の分析(出来高を棒グラフで分析)

ローソク足は、一定期間における取引が、いくらで始まり(始値)、いくらで取引が終わったのか(終値)表した棒グラフで、始値より終値が高いか安いかで棒の色が変わります。

ローソク足

出典:個人投資家向け 株価情報NAVI stockweather

 

こちらについては、次の投稿で説明します。

 

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ファンダメンタル分析とは?

ファンダメンタル分析とは、企業の財務状況や業績をもとにして、その企業の価値が株価でいくらになるか予測し、現在の市場で取引している価値と比べて割安なのか割高なのか判断します。

投資は安く買って、高く売るが鉄則です。

割安な時に買って、割高となったら売るということです。

ただ、いくら割安であっても市場のトレンドに合わないと、投資的に注目されないと長期に割安のまま放置されることもあります。

割安だから買うのではなく、マクロ(日本経済や世界経済のトレンド)を予想して次はこの分野にトレンドが来るから割安な時に買うというようにマクロを予想して仕込む方が良いです。

ただ、予想は外れたり思ってた以上にトレンド転換に時間がかかることがあるので、ファンダメンタル分析による投資はある程度長期的な目線での取引が必要です。

 

ファンダメンタル分析の種類

ファンダメンタル分析の代表的なものとして、企業の業績状況や財務状況のデータ、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)などの指標があります。

企業の業績状況や財務状況

PER

PERは、株価が1株当たり純利益(EPS)の何倍まで買われているか、何倍の値段が付けられているかを見る指標です。

現在の株価が企業の利益水準に対して割高か割安かを判断できます。

PERは、低いほうが株価は割安と判断されます。しかし、利益成長の高い会社は将来への期待値も株価に織り込まれるためPERは高くなる傾向があります。

IT企業や急成長している小中規模企業はPERが高めになるので、違う業種で比較するのではなく同業同種で比較するのが一般的です。

PER     出典:SMBC日興証券

 

PBR

PBRは、株価が1株当たり純資産(BPS)の何倍まで買われているか、何倍の値段が付けられているかを見る指標です。

企業の資産に対して株価が安い、つまりPBRの数値が低いほうが割安と判断されます。

ベンチャー企業や小中規模企業は純資産が少ないためPBRが高めになることを理解し、PBRだけで判断しない方が良いです。

PBR

出典:SMBC日興証券

ROE

ROEは、自己資本利益率といいます。

ROEは、株主が拠出した自己資本を用いて企業がどれだけの利益をあげたか、投資効率を測る指標です。

ROE(%) = 当期純利益÷自己資本×100

 

ファンダメンタル分析による投資戦略

ファンダメンタル分析は、企業の業績や財務状況を根拠として行う投資なので短期的な株価の下落に動揺することなく長期的な視点で「本来の企業価値まで市場株価が追いつくまで待つ」という姿勢が重要です。

そのため、毎日株価をチェックする必要もなく心と時間に余裕を持てます。

ただ、割安が上昇するためにはトレンドが来るまで待たなくてはいけないため、短期的に利益を求める人には向かない投資です。

長くて数年放置できる余剰資金での投資をおすすめします。

私は、余剰資金が無いのと短期的な投資が好みなのでテクニカル分析を採用しています。

アナリストの予想がコロコロ変わる、予想通りにいかないように、短期的な投資で利益を出すのは運も味方にしないと難しいです。

ファンダメンタル分析は、企業の業績や財務状況を根拠としているので長期投資することで比較的安心して確実に利益を出すことができます。余剰資金のある方におすすめできる投資方法です。