SOXL、TQQQ、QLDのETFを5年チャートと1年チャートで比較することで現在・過去を振り返ってみました。また、2022年以降の動向も考えました。
SOXLを5年チャートで分析
SOXL、TQQQ、QLDとは
SOXL
SOXLは半導体の製造や販売に携わる30社で構成されているSOXというETFの3倍の値動きを目指したETFです。
半導体の製造や販売に携わる30社で構成されていますが、国は分散されています。
TQQQ
NASDAQ100のETFであるQQQの3倍の値動きを目指したETFです。
QLD
NASDAQ100のETFであるQQQの2倍の値動きを目指したETFです。
レバレッジNASDAQ100とほぼ同じ値動きです。
コロナショック後から急上昇
⬇︎の5年チャートを見ると分かりますが、特にSOXLとTQQQがコロナショック後に急上昇しているのが分かります。
コロナの影響でリモートワークが普及してIT化が進んだ1年でしたね。
アナリストがテレビで、この1年のIT、DXの変化は10年分ですね!と解説していたのを思い出します。
そう言えば、プリンターが突然壊れたのですが、どこを見ても品切れで購入まで苦労しました。
出典:Bloomberg
アナリストがテレビで言っていたように、1年でIT・DXの10年分の変化をしたのであれば「ハイテク、グロース株」にとってはかなりの追い風になった結果、関連株が急上昇したのも理解できます。
レバレッジは、横や下落チャートには不利ですが、右肩上がりチャートでは強いですね。
SOXLを2021年チャートで分析
コロナショック後に急上昇した、ハイテク、グロース、半導体関連ですが、最近はアフターコロナを見据えて?インフレの影響?FRBの報告? 何が原因かわかりませんが相場が荒れています。
2021年の値動きのポイント
思い出せば、次の要因で値動きが激しくなりましたね!
- コロナ禍による経済対策
- インフレによる調整
- テーパリングや金利引き上げについてのFRBの発表
出典:Bloomberg
2022年以降のSOXLは?
コロナショック後にハイテク・グロース・半導体関連に、かなりの追い風が吹いていたが、その局面も変わろうとしている。
今後のSOXLの値動きに影響を与える要素と懸念
- 半導体の需給バランス→マスクのように需給バランスが崩れるのかも?
- インフレ→逆風になる
- FRBのテーパリングや金利引き上げ政策→逆風になる
- 米国市場の景気→予測できません
- 業績相場→追い風になる
もちろん私はレバナスに積立投資をしているので2022年も上騰することを望みますが、2022年以降は逆風も吹くようになりそうです。
まぁ、私は長期投資をメインにしていますから「見ない」「言わない(愚痴)」「聞かない」を通します。

日本のマザーズ指数は大丈夫か?
こちらはマザーズ指数の3年チャートです。
米国と同じように、コロナショック後にハイテク・グロースの多いマザーズ指数に追い風が吹いて株価を押し上げました。
ただ2021年はそれまで割安になっていたバリューが盛り返し、マザーズ指数に吹いていた追い風は逆風になっています。
2022/1/7では、コロナショック後のプラスを全部吐き出してしまいました。
握力のある投資家さんで苦しんでいる方は多いと思います。
コロナショック後のマザーズの勢いを思い出すと、今の現状は恐怖を感じます。
出典:SBI証券
SOXL、TQQQ、QLDがマザーズ指数のようになるか?
未来の予測することはできないので分かりませんが、TQQQやQLDのベースとなるNASDAQ100は単なる指数ではありません。
「NASDAQ100」は、S&P500・VTI(全米株式)・全世界株式の構成に占める割合が高く株式市場に与える影響が半端ないです。
また、機関がいろいろ仕掛けてくる局面もあると思いますが、長期投資で運用している個人投資家さんも世界中に多く存在しているので荒波が来ても乗り越えてくれると信じています。
SOXLは、NASDAQ100とかなり関連しているので、NASDAQ100が大きく崩れることがなければ大丈夫と予想します。
SOXLで懸念していることは、半導体不足により今まで以上に多くの企業が参入し、既存の企業も増産に着手しています。
マスクのように極端に不足したことがかえって良好な需給バランスを崩してしまうことにならないといいなぁーと思っています。