ソフトバンクGは19日、個人投資家向けに4050億円の社債を発行すると発表した。当初5年間の利率は固定で2.45%から3.05%、6月3日に利率決定する。個人投資家を対象とした起債は2年ぶりである。
ソフトバンクGの劣後債とは

出典:SBI証券
下の図を見てください。
劣後債は、分類すると「ハイブリッド証券」の扱いとなります。
ハイブリッド証券とは、債券と株式の両方の性格をもった証券のことです。
国際的に低金利が続き、銀行の定期預金金利は高くて0.1〜0.3%になっているため、利率2.45〜3.05%は個人投資家に人気の投資となっている。
出典:SBI証券
ハイブリッド証券
債券としての性質
利率が定められており、満期や繰上償還時に額面で償還されます。
株式としての性質
発行体の裁量により、利金の支払いや繰上償還を見送ることができるなどの一定の資本性があります。
格付け
株式会社日本格付研究所(JCR)は、5月19日ニュースリリースでソフトバンクGの劣後債の格付けを「BBB」とした。
ソフトバンクGの社債(劣後債)は、ハイブリッド証券であり、格付もBBBなので高い利率に設定したと思われます。
一般的に格付が高いほど低い利率が設定されます。

出典:JCR、信用格付の種類と記号の定義
取扱証券会社
利率決定日
利率決定は6月3日で
申し込み期間
6月4日(金)12時から18日(金)14時まで。
取扱証券会社
大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、野村証券、SBI証券
申し込み単位
100万円以上、100万円単位
まとめ
- 利率2.45〜3.05%よりもリターンを狙いたい方はリスクをとって株式に投資を選択
- 劣後債よりも安全に運用したい方は、低いリターンになるが国債や普通社債を選択
- 固定利率の5年は中途解約すると元本割れする。申し込み単位は100万円。
- もしもの「タンス預金」でなく、銀行に預けても金利が低いから「タンス預金」に保管している人は、タンス預金で盗まれるリスクの方が劣後債の格付BBBよりリスク高いためソフトバンクGの社債(劣後債)をおすすめします