職場の人から「全世界株式インデックスはどこを選んだら良いですか?」という質問を受けたので簡潔にまとめました。eMAXIS SlimオールカントリーとSBI 全世界株式(雪だる)の違いは2択です。要するに投資対象と手数料の僅かな違いをどう判断するか?
チャートで値動きを比較
それでは3年、1年、3ヶ月の期間に区切ってチャートで比較しましょう。
3年チャートで比較
投資信託を比較する場合は、できるだけ長い期間で見るのが鉄則です。
5年のデータが揃っていなかったので、3年チャートが最長な期間です。
3年チャートで見ると、投資対象の違いはありあすが値動きは同じです。
出典:楽天証券
1年チャートで比較
1年チャートで見ると、値動きが同じなのが良く分かります。
eMAIS SlimオールカントリーとSBI全世界株式(雪だるま)の投資対象の違いがあるが値動きが同じというところは、共通している銘柄の割合が大きいと言えます。
逆に、2つの投資信託の違っている銘柄の影響はほとんど無いとも言えます。
出典:楽天証券
3ヶ月チャートで比較
3ヶ月チャートで見ても、値動きが同じなところは一緒です。
3ヶ月チャートで僅かな騰落率の違いに理由を探す必要は無いと思いますが、細かく見ると「オールカントリー」の方が「雪だるま」より下落するときの差が少ないように見えます。
「オールカントリー」は世界の大型・中型株に投資し、「雪だるま」は世界の大型・中型・小型株小型株に投資している。
一般的に小型株は、大型・中型株に比べ値動きが激しくなるので、この期間では小型株を含めた投資の方がパフォーマンスが悪くなったと推測します。
ただ、他の局面では小型株を含めた方がパフォーマンスが良くなることも大いに考えられるため、この期間だけで優劣を付けるのは適切でないと考えています。
出典:楽天証券
投資対象と手数料の安さの違い
どちらの投資信託を選んでも間違いではありません。
どちらも手数料が安く、優れた投資信託です。
FX、CFD、個別株、投資信託、ETFなどいろいろ経験している投資家の皆さんは、「全世界株式」・「全米株式(VTI)」・「S&P500」はどれを選んでも同じという感覚です。
ましてや、同じ全世界株式を投資対象にした投資信託なら「どっちでもいいんじゃない?」と思っています。
それより、まだ投資を始めていないなら、その方が問題だよ!
「早く始めた方がいい」とアドバイスするでしょう。私も言います!
分散の数の違い
世界の大型株・中型株に投資するのはどちらも共通している部分です。
違うのは、「雪だるま」の方が小型株まで広く投資している点です。
投資している銘柄数からみると、7,600と2,700で大きく違うように見えますが、この差は小型株で、小型株は構成比率に占める割合が少ないので、それほど値動きに差が出ません。
eMAXIS Slimオールカントリー | SBI 全世界株式(雪だるま) | |
投資対象 | MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
説明 | 世界の大型株と中型株で構成される株価指数です。 およそ2,700銘柄 | 世界の大型株・中型株・小型株に広く分散された株価指数です。 およそ7,600銘柄 |
手数料の安さの違い(SBI証券)
どちらも手数料が安い代表的な、最安、コスパ最高の投資信託なので、どちらを選んでも失敗することはないです。
同じような商品なら手数料が少しでも安い方を選ぶ?いや、eMAXIS Slinシリーズが好きだから選ぶ?SBI証券を開設しているから?、、、、
自分の好みで選んで良いと思います。
eMAXIS Slimオールカントリー | SBI 全世界株式(雪だるま) | |
信託報酬(税込)/年 | 0.1144%以内 | 0.1102%程度 |
まとめ
- eMAXIS SlimオールカントリーとSBI全世界株式(雪だるま)を比較しました。
- 世界の大型・中型株だけでなく、小型株まで含めるかの違いと僅かな手数料の違いです。
- チャートで見ると、投資対象の銘柄数と小型株の影響か?僅かな違いがあります。
- 投資経験者は、2つの違いは気にしないレベルで、ほぼ同じと判断すると思います。