株式投資はご存知の通り騰落を繰り返します、右肩上がりでの騰落であれば耐えることはできますが、右肩下りの騰落や暴落する局面で自分がどのくらい耐えることができるかは実際にその状況になって見ないと分かりません。どれだけのリスク許容度があるか確認し、どんな対策をすれば良いか戦略を考えました。
リスク許容度の確認方法1「どのETFを選びますか?」
いきなりですが、あなたはどのETFを選びますか?
判断基準は、リターンとリスクの比較?
多くの人は、リターンとリスクの比較で投資判断を決定していると思います。
つまり、上の表のリターンは「ラッキーなら」というところになり、リスクは「元本割れ確率」というところになります。
元本120万円が248万円、355万円、575万円と増益しています、もちろんリターンだけ見れば多い方を選ぶことになります。
そこで気になるのがリスクです、10年間コツコツ投資して元本割れになる確率が7.33%、10.14%、15.06%とリターンを追求するとリスクも高くなります。
あたなは、リターンとリスクを比べてどのETFを選びますか?
ETF①、ETF②、ETF③は?
- EFT①はVTIです。
- ETF②はQQQです。
- ETF③はQLD(レバナス)です。
リスク許容度に関連する2つの心理
損失回避の法則
リスク許容度を確認する前に、リスクに直面した時に私達はどんな心理が働くのか理解することが重要です。
その1つが「損失回避の法則」です。
人は、利益の喜びより損失の痛みの方が大きく感じると言われています。
損失回避の法則とは、人が利益と損失の二つから一つを選ぶ際に、利益を求める方よりも損失を避ける方を選ぶ心理傾向のことを指します。人は利益に対するポジティブな感情よりも、損失を被った際の痛みをより感じやすいとされているためです。
現状維持バイアスの法則
2つ目が「現状維持バイアスの法則」です。
現状維持バイアスとは、変化や未知のものを避けて現状維持を望む心理作用のこと。
現状から未経験のものへの変化を「安定の損失」と認識し、現在の状況に固執してしまうというものです。
これは現状に不満があり状況を変えたいと強く願っている人に比べ、大した不満を感じていない人の方が「現状維持バイアス」が心理に大きく影響します。
リスク許容度に対して、どんな戦略で望んでいるか?
「損失回避の法則」と「現状維持バイアスの法則」が私たちの心理に働いていて、リスク許容度に大きく影響していることを考えると、次のようになります。
現状で大した不満なく、満足している人は
現状で満足している人は、老後の不安なく計画的に人生設計して実行している人だと思います。
リスクに直面した時は、損失回避の法則や現状維持バイアスの法則が強く働くことが予想されるのでリスク許容度としては低いと思います。
戦略は、、、
あえて、リスクの高いレバレッジ商品や株式投資するよりは、貯金や国債などリターンよりリスク回避を考えた投資が適しています。
現状では不安、状況を変えたい人は
どのくらいリスクを考慮してリターンを狙わなくてはいけないのかによりますが、やはりリターンを狙うのであればリスクを覚悟しないといけません。
しかし、リスクに直面したときに耐えられないで狼狽売り、損切りするようであれば現状を更に悪化することになります。
戦略は、、、
この3つの戦略が考えられます、どの戦略が自分には合っているのかは個人差があると思います。
ちなみに私は、1の戦略は無理なので、2と3を意識しています。
大切なのは、全力投球ではなく、余力を残しておくこと
次の2つの状況では、リスク許容度は大きく変わります。
- ダメになると生活できない、生きて行けない
- ダメになっても生活できる、生きて行ける
資産形成や資産運用で命をかけてする人はいません、してはいけません。
投資が順調に行っている時に、つい欲が出て増額して、いつの間にか全力投球していることがあります。
そうすると、自分でリスク許容度の低い状況まで追い込んでいるのです。
そんなときに暴落にぶち当たると狼狽売り、簡単に損切りして損をしてしまします。
これは、私も経験していますし、投資あるあるではないでしょうか?
普段から余力を残すことを意識して、順調なときほど慎重に考えるようにしています。