コロナ禍ではありますが2020年も年末になりました。
年末は、クリスマス、そして初詣と宗教に関係するイベントがあります。
日本人には当たり前の慣習ですが、世界から見ると奇妙に見られています。
そこで、日本人の宗教観と世界の比較について考えてみます。
日本の宗教について
日本は憲法で宗教の自由を認めています。そのため宗教団体の数が非常に多いです。
宗教団体の数
182,000団体も存在しています。
宗教の割合 (順不同)
神道系:46.5% 仏教系:48.1% キリスト教系:1.1% その他4.3%
日本人は、圧倒的に仏教系を信仰している人が多いと思っていましたが、意外と神道系が多いのに驚きました。
また、世界では圧倒的に多いキリスト教系が日本ではこんなに少ないのも驚きました。
世界の宗教について
世界の宗教の割合と人口
キリスト教:33.4%(22億5400万人) イスラム教:22.2%(15億万人) ヒンズー教:13.5%(9億1360万人) 仏教:5.7%(3億1360万人) その他、合計67億4960万人
日本では最も多い仏教系が世界では少なく、日本では少ないキリスト教系が世界では最も多いです。
日本は宗教の違いを受け入れてきた文化があります。
そのため、宗教に関して偏っていない標準的と感じますが、国際的に見ると変わった国なのかも知れません。
神についての考えの国際比較
図1.神についての考えの国際比較(2008年)
出典:日本人の宗教観は奇妙か、それとも他国が奇妙なのか(https://diamond.jp/articles/)
日本人の宗教観
「神の存在を信じない」、と「神の存在を疑いもなく信じている」が少ない。
「神の存在を信じる時もあるし、信じない時もある」が1番多い国民性である。
日本国憲法で保障されている宗教の自由により、様々な宗教を受け入れてきた文化が背景にあると思われる。
「神の存在を疑いもなく信じる」国民性では、隣人の宗教の違いを快く受け入れないだろう。
また、クリスマス、次は神社で初詣とイベントすることもできない。
宗教の違いを受け入れ、さまざまな宗教のイベントを一緒に楽しむことを受け入れてきた歴史が日本の宗教観を養ってきたのである。