大切な人を失わないように 障害受容の過程を理解しましょう

大切な人の死医療

こんにちは、

 

がんの告知のテーマのところで『障害受容』という言葉がありました。

 

今日は、『障害受容』をテーマにお話をします。

障害受容は、「がん」だけの話しでなく、突然の大きな怪我や大震災の被災など、、、、

今、思い浮かんでくる一番心配なことは、新型コロナウイルスによる被害です。

この障害を受けてからの受容の過程は、突然受けた予想もしない障害や被害に、人がどのように

立ち直っていくかの変化を段階的に表現した過程です。

これは、障害や被害を受けた本人も、また、その周りの人も知っていた方が絶対良いことです

 

私は、精神科医師でも臨床心理士でもないですから、専門的にはお話しできませんが、

30年いろんな患者様と向き合ってきて、感じていることがあるので説明します。

広告

障害受容の過程、代表的なCohnとFinkの紹介

それでは、障害受容の過程の代表的なCohnとFinkを紹介します。医学用語は一般の方には分かりづらいと思いますが、もし、分かりずらかったらサーと流してもOKです。

あとで、分かりやすく解説します。

障害受容の過程(Cohn)

  1. ショック:ショックを受ける時期
  2. 回復への期待:実際は深刻なのに、すぐに直ると思い込もうとする時期
  3. 悲嘆:全てが失われたと自覚する時期
  4. 防衛:全てが良い方向に向かえば、なんとかやつて行けると感じる時期
  5. 適応:現実を受け入れて行動できる時

障害受容の過程(Fink)

  1. ショック:ショックを受ける時期
  2. 防衛的退行:否認によって現実の認知を回避する時期
  3. 自認:現実的自己像を認知、現実の自己を受け入れなければと悟る時期
  4. 適応と変化:社会・家庭に対して新しい自分を見つけ生きがいを感じる時期

 

では、障害受容の過程を分かりやすく解説します。かえって分かりづらいようでしたら

ごめんなさーい。

広告

障害受容を分かりやすく解説

1段階のショック:

これは、今まで経験したことの無いようなショックを受けることです。

人は、経験したことのあることには、すぐ適応できます。

2段階は、否認:

あまりにも経験したことの無いショックを受け入れできないことです。患者様

は、この否認の段階では、拒否的になります。

3段階は、周囲の人や自分自身に対する怒り:

まだ、自分の状況を受け入れられないので、その

いらだちを周囲の人に怒り、恨みを向けるようになります。

4段階は、障害の受容:

少しずつ現実を受け入れることができるようになり、今までとは、同じ

ような生き方ができないと自覚し、新しい自分、新しい環境で生きがいを見つけていけるように

なります。

 

どうですか?分かりやすかったですかー。

では、最後になります。

じゃー、実際どうすれば良いか解説します。

1段階のショックのときは、

肯定も否定も共感もいらないです。ただ、近くに寄り添い、必

ず次の段階に進むのを待ちましょう。

2段階の否認に入ると、

拒否的になります。この段階が医療側が大変です。関わりを拒否され

るから、何も始めることができない状態です。とりあえず、毎日、拒否されても顔を出して声かけ

します。この時期は、医療側には、拒否的な方が家族には反応が良いというのを感じます。

拒否的だからと、焦らず、正論で責めてもかえって逆効果になることがあります。

周囲の方の接し方も、正論で責めるというより、理解する姿勢の方が経験からも立ち直りが

早いと思います。

3段階の怒り:

この段階は、言葉や行動を起こしているだけ関わりやすい状態です。

理解しようとする姿勢、共感する態度で根気よく接すると、やることは行ってくれます。

たぶん、最終段階まで、あともうちょっとになったと根気よく関わってください。

4段階は、

最終段階ですが、それでも人は波があります。突然の不安や、周囲のちょっとした

言動に傷つき、励まされて、少しずつ、新たな自分を道を歩んでいくようになります。

人は、頼られてなんぼっていいますが、いつまでも病人、被災者扱いされると、かえって立ち直

りが遅れます。できる範囲の役割や仕事をして、社会の中に、家族の中に新たな居場所を。

 

最後に、

新型コロナウイルスによる被害は、日本に生活している誰の責任でもありません。

今まで、頑張って順調に仕事していた方が、急に生活できなくなる、借金しなくては

いけないなんて、簡単に受け入れることはできないことだと思います。

この記事を読んだ方が、人は必ず立ち直れることを理解し、困った方の支えになり

元の生活に、元の日本になることを祈っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。