SOXL・TECLは米国ETFランキングで2位と6位で、とても人気がある。人気の理由は圧倒的なパフォーマンスであり、5年の騰落率が1,300%を超えている。何かと比較される2つのETFであるがどちらが投資に向いているか検討した。
米国ETF 売買代金ランキング 上位10銘柄
米国ETF ランキング(楽天証券)
こちらは、楽天証券の米国ETFランキングである。
SOXLが2位、TECLが6位にランクインしている。
3倍のレバレッジが効いていて、リスク許容度が高い人でないとホールドを続けるのは難しいと思いますが、こんなに人気があるのはびっくりです。
半導体、そしてテクノロジーの発展は加速度的に進むと予想され、コロナショックがきっかけで、その需要は高まるばかりである。
自動運転化、ロボット化が代表的であるが、テクノロジーには半導体が必要不可欠である。
出典:楽天証券
SOXL
概要
Direxion デイリー 半導体株 ブル3倍 ETFは、PHLXセミコンダクター・セクター指数の運用実績の3倍(300%)の投資成果を目指している。
2021年3月に1株を15株に株式分割している。
組入れ上位銘柄
TECL
概要
ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル3Xシェアーズは、テクノロジー・セレクト・セクター指数の運用実績の3倍(300%)の投資成果を目指している。
2021年3月に1株を10株に株式分割をしている。
組入れ上位銘柄
次世代もテクノロジーセクターを牽引する代表的な企業が組入れられている。
それぞれの企業がこれからも成長が期待されるためTECLは、今後もちょっとした下落や調整はあるが中・長期的には高騰が予想できる。
出典:Bloomberg
SOXLとTECLの比較
5年チャートの比較(2021/8/25調査)
こちらは、5年チャートである。
レッド色がTECL(テクノロジー3倍)である。
ブルー色がSOXL(半導体3倍)である。
同じような値動きをしている、テクノロジーと半導体は関連性が高いのが分かる。
僅かではあるがSOXLが上回っていることが多い。
チャートの振れ幅(リスク)はSOXLの方が高く、特に2021年からの値動きが荒くなっている。
TECLはリターンでは僅かに劣るが、振れ幅は少なく比較的安心してホールドできそうである。
騰落率、分配利回り、経費率の比較(2021/8/25調査)
騰落率は、どちらも圧巻のパフォーマンスである。
わずか数年でこんなにリターンを得られるのは凄い。
3倍のレバレッジETFに人気が高まるなんて米国らしいですね、ディスっているのではなく、さすが投資の文化がある国だと関心しています。
日本では投資している人の割合が増えてきたとはいえ、いまだに3割ほど
投資しない理由の一つに「損したくない」日本人は堅実な国民だと思います。
ただ、定期預金金利が1%もない低金利が続いているので、資金の一部に、このようなETFを組入れても楽しめるのではないでしょうか?
投資は、無理せず楽しみながらやるのがオススメです。
分配利回り、経費率で比較するとSOXLの方がコスパが良いです。
激しい値動きに耐えられることができるのであればSOXLの方がコスパが良いのでオススメです。
できるだけ激しい値動きを避けるのでしたらTECLが良いと思います。
騰落率
SOXL | TECL | |
1ヶ月 | 5.16% | 5.91% |
3ヶ月 | 19.69% | 45.85% |
6ヶ月 | -0.11% | 51.86% |
9ヶ月 | 71.61% | 101.66% |
1年 | 159.27% | 101.29% |
3年 | 317.29% | 323.03% |
5年 | 1,567.63% | 1,383.86% |
分配利回り、経費率
SOXL | TECL | |
分配利回り/年 | 0.15% | 0.00% |
経費率 | 0.94% | 0.95% |
投資戦略
- 短期で収益を上げるためにはSOXLのRSIを活用した売買があるが、中・長期的には売買を繰り返すより積立投資の方が高いリターンが得られる。
- TECLはSOXLのように売買を繰り返すのは難しい。
- 3倍のレバレッジのため下落も激しいが、そのときこそ積立投資するチャンス、安く購入できるチャンスと思えば精神的なショックも緩和される。
- 近未来においてテクノロジーは必須であり、テクノロジーの代表的なSOXLやTECLに組み入れられている大企業は今後も高い成長が期待できる。