高齢者の転倒といっても原因が違うことが多く、当然のことですが転倒原因が違えば運動のやり方も変わります。まずは、なんで転倒したか原因を探ることが大切です。原因が分かれば運動のやり方も決まります。転倒原因の探し方から原因別の運動のやり方について解説します。
転倒原因を探しましょう
転倒の原因はさまざま
バランスと筋力を診る検査:片足立ちテスト
バランスと筋力を診るための代表的な検査は、開眼片脚立ち検査です。
簡単ではありますが、運動器不安定症の診断にも採用されるほど転倒リスクを調べるためには有効な検査です。
簡単ではありますが、運動器不安定症の診断にも採用されるほど転倒リスクを調べるためには有効な検査です。
転倒原因で多い:方向転換や立ち座りをみる検査
転倒原因に多いのが、歩いていての方向転換や立ち座り時といわれています。
その場面の能力をみるための代表的な検査が「Timed up & goテスト」です。
タイムアップアンドゴーテストと読みます。
その場面の能力をみるための代表的な検査が「Timed up & goテスト」です。
タイムアップアンドゴーテストと読みます。
測定方法は下の説明の通り行います。
とても転倒する危険性があるテストなので、検査するときは必ず付き添って行います。
とても転倒する危険性があるテストなので、検査するときは必ず付き添って行います。
測定値の解釈
20秒以上かかるときは、バランス不良と判断され転倒リスクが高い状態です。
30秒以上かかる時は、見守りも含め介助が必要な状態です。
20秒以上かかるときは、バランス不良と判断され転倒リスクが高い状態です。
30秒以上かかる時は、見守りも含め介助が必要な状態です。
運動療法のやり方
関節の動きを良くする運動
関節の動きが悪いときは、関節の動きを良くするため関節を動かします。
関節を大きく動かすため、マットなどに横になり、安定した姿勢で運動を行うのが効果的です。
関節を大きく動かすため、マットなどに横になり、安定した姿勢で運動を行うのが効果的です。
身体を支える能力(支持性)を高める運動
重力に対して身体を支えるための能力を高める運動は、抗重力下で運動を行います。
少し頑張ればできるという課題で運動するのが効果的です。
少し頑張ればできるという課題で運動するのが効果的です。
歩き方(スキル)を高める運動
歩き方を改善するには、歩いているところで直接アドバイスしたりハンドリングすることで改善していきます。
フィードバックが重要なので、良かったとか、どこが悪いとか患者様に具体的に伝えることがとても大切です。
フィードバックが重要なので、良かったとか、どこが悪いとか患者様に具体的に伝えることがとても大切です。