こんにちは
医療・介護・福祉の現場で行っている検査、「痛みの評価」について紹介します。
痛みは運動を進める上での阻害因子となります。
他人の痛みを正確に把握することは難しいですが、痛みは体からのサインです。
できだけ客観的に評価しましょう。
目的
痛みの評価は、どこに異常が起きているか体のサインを知ることです。
その目的は
1.痛みの部位、強さ、種類を調べることで異常を発見する。
2.痛みを数値化することで、治療効果の判定ができる。
痛みの分類
急性痛、慢性痛
急性痛は、急に発症した痛みです。
慢性痛は、持続した(慢性化)痛みです。
痛みの種類
鋭い痛み、鈍い痛み、ズキンズキン、突き刺されるような、締め付けられるような、重苦しい、割れるような、耐え難い、ギクッと走るような、うずくような、さわると痛い、恐ろしくなるような
痛みの部位
痛みのある場所を答えます。例えば)膝のここ、足くびの外側
表在痛:皮膚から感じる痛み
深部痛:皮膚より深部(関節や骨)から感じる痛み
内臓痛:内臓から感じる痛み
安静時痛、運動時痛
安静時痛:安静にしていても感じる痛み
運動時痛:動かしたときに感じる痛み、どんな動きで痛みがでるか?
痛みの評価法
VAS(visual analogue scale)
紙の上に10cmの線を引いて、左端に0(全く痛みなし)、右端に10と書きます。
痛みの程度を患者自身で指し示してもらう方法です。
NRS(numerical rating scale)
直線を痛みなし(0)から最悪な痛み(10)までの11段階に区切ります。
痛みの程度を患者自身で指し示してもらう方法です。
FPS(face pain scale)フェイペインススケール
痛みの表現を言語や数値でなく、人の顔の表情によって評価する方法です。
痛みの程度を患者自身で自分の心情に近い表情を選んでもらう方法です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。