オミクロン株感染の症状、ワクチン効果、広まりやすさと重症度

オミクロン株医療

Care Netからオミクロン株に関する最新の記事が幾つか報告されていました。どの記事も広く伝わった方が良い内容でしたので要約します。リンクを貼っておきますので、是非、原著を読んでください。

第91回「オミクロン株がより広まりやすいことに寄与しうる特徴」

第90回「オミクロン株そのものを使った実験でワクチン追加接種の効果を確認」

米国でのオミクロン株感染の症状

米国でのオミクロン株感染は初出の12月1日から1週間後8日までに22州で確認されています。

米国のオミクロン株感染者43人を調べたところ多くがワクチン接種済みで軽症でとどまり、1人だけ2日間の入院を要しました。

症状

米国のオミクロン株感染者43人の症状は

症状発生率人数(43人中)
89%33人
疲労感65%24人
鼻水/鼻詰まり59%22人
38%14人
悪心嘔吐22%8人
息切れ/呼吸困難16%6人
下痢11%4人
味覚や嗅覚の消失8%3人

オミクロン株に対するワクチンの効果

Pfizer(ファイザー)/BioNTech(ビオンテック)の報告と、Reutersが報じたイスラエルでの研究でも両社の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンBNT162b2追加接種がどうやらオミクロン(Omicron)株に有効らしいことが示されました。

ワクチンの2回接種の人の血液はオミクロン株を全く中和できませんでしたが、3回目接種は中和活性を100倍ほど高めたとイスラエルのSheba Medical CenterのGili Regev-Yochay氏が12月11日に記者会見で発表しました

BNT162b2を3回接種すればオミクロン株からより確実に身を守れるとPfizerのCEO・Albert Bourla氏は言っています、また米国の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)を率いるAnthony Fauci(アンソニー・ファウチ)氏も同調しています。

オミクロン株は広まりやすいが肺への増幅はゆっくり

香港大学の研究の結果、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン(Omicron)株は去年2020年のSARS-CoV-2元祖やデルタ株に比べておよそ70倍も早く気管支で増えることが分かりました、これがオミクロン株が人から人により広まりやすい原因かも知れません。

一方、肺でのオミクロン株の複製はよりゆっくりでSARS-CoV-2元祖の10分の1程度でした。

オミクロン株感染がより軽症であると言われているのは、肺で増え難いことがその要因かも知れません。

南アフリカと英国の対照的な重症度の報告

南アフリカの重症度の報告

南アフリカ最大の保険会社の12月14日の報告ではオミクロン株感染入院率がデルタ株に比べて一貫して低く、オミクロン株感染は比較的軽症らしいと示唆されています。

また、入院した成人がより高度な治療や集中治療室(ICU)に至る傾向も今のところ低く、入院後の経過も比較的良好なようです。

英国の重症度の報告

英国の大学インペリアル・カレッジ・ロンドンの12月16日の報告によると、オミクロン株感染の重症度はデルタ株と異なってはおらず、南アフリカからの報告とは対照的に入院が少なくて済んでいるわけではありません。

たとえ軽症でも感染拡大すれば医療を圧迫する懸念

オミクロン株感染の重症度はまだ症例数が少なすぎて結論には至っていないようですが、オミクロン株感染の重症化や死亡のリスクが低いと判明したとしてもその感染数が莫大なら虚弱な人の重症者数は増えます。

医療崩壊の危惧となれば緊急事態宣言が再び発令され普通の日常が遠退くことになります。

日本においては、3回目のワクチン追加接種が速やかに実施されオミクロン株の感染を抑えこむことができることを願っております。