公的年金だけでは老後2,000万円が不足と話題になった「老後2,000万円問題」であるが、お隣の「韓国は老後3,300万円問題」になっている。老後スタートの資産運用は失敗する理由を解説する。投資は遅くても55歳までには始めよう。
老後スタートの資産運用で失敗する理由
令和元年に行われたある調査では、84.4%の人が老後生活を不安に感じているようです。
その不安の内容としてもっとも多いのは「公的年金では不十分」82.8%です。
「老後資金2000万円不足問題」が話題になり、人生100年時代に備える資金作りの必要性が見直されています。
資産を増やすためには、もっと労働により給料所得を増やすか、株式や投資信託、債券、不動産なで資産運用するかに限ります。
今はまとまった資金がないからといって老後に退職金で資産運用する方が多いようです。
その多くの人がを運用で失敗しています。
そうならないために、遅くても55歳までには資産運用をスタートしましょう。
いきなり大きな資金から始める
⬇︎のチャートはダウの週足である。
比較的安定して右肩上がりで増えるといわれているNYダウであるが、貯金のように安定して増えるわけではない。
個別銘柄でもインデックス投資でも上がり続けて下落しない株は無い。
それは、不動産価格でも同じである。
株は上がったり下がったりしながら、時間と複利を味方にして増やす運用である。
出典:日経225.NYダウ平均株価ヒートマップ
投資のリテラリーや経験がないと
- 下落したときに慌てて辞めてしまう
これが1番の失敗する原因です、株は下落した後に上がることが多いからです。
老後に、退職金など大きな資金でいきなりスタートすると下落した額も大きくなり、慌ててすぐ損切り(損をして辞める)してしまいます。
投資経験のある方なら、下落した後に上がることを理解しているのでホールドできるのですが、
何でも同じことですが、経験無しに、失敗無しにうまくいく人はいません。
初めは、将来への投資だと思って損してもいいぐらいの小さい額の資金で経験することから始めましょう。
投資を始めると、今まで気にしていなかった経済ニュースを見たり、投資系の本やYouTubeを視聴したり気がつくと知識や投資マインドが身についていると思います。
他人に資産運用を依存すること
先に説明したように、経験無し、失敗無しにうまくいく人はいません。
だからと言って、「老後からスタートすると心配、不安だから専門家に任せたい」という考え方は良く分かります。
テレビでも資産運用は当社に、、、、、、お任せ みたいなCMありますね。
資産運用で特に株への投資は未来への投資なんです、つまり、価格に成長(期待値)が載って価値が上がるのです。
投資のプロでも未来を完全に予想することはできません、投資専門家の予想ほど当たらないという「投資あるある」です。
資産運用は、上がったり下がったりするのが当たり前で「上がった日」や「上がった額」が多いと増えるのです。この性質を理解しないで専門家に任せると、ある日に下がっている資産を見て慌てて損切りしてしまうことになります。
自分で運用しても、専門家に任せても上がったり下がったりします。良い運用とは、「上がった日」あるいは「上がった額」が多い銘柄を選ぶことです。
販売手数料や信託報酬の高い商品には注意
金融機関で勧める投資信託には注意が必要です。なぜなら、販売手数料や信託報酬の高い商品が多いからです。
ネット専用の投資信託の中には、販売手数料がゼロで信託報酬が1%以下という商品もあります。老後資金は長期で運用する必要があるので、信託報酬の安い商品が有利になります。
やっと投資によって利益がでても、利益から20%ほど税金が引かれます、他に手数料や信託報酬など引かれます。
他人に依存しても、販売手数料や信託報酬など維持するのにかかる費用は必ず確認しましょう。
労働資産が少ない
守るための資産運用で重要なのは、分散投資することです。
株など金融資産だけの運用で損しても、労働により増やせる方が安心できます。
労働もお金を増やせる労働資産です、初めから金融資産だけの運用で増やせれば良いですが、ダメでも働いて稼ごうと思える方が心に余裕が生まれます。
そのためにも、働いて労働資産がある55歳までには資産運用を始めましょう。
資産運用する時間が短い
資産が増えるには、時間が必要です。
株は、上がったり下がったりしながら時間と複利を味方にして増やす運用です。
一日で上がっても下がっても多くて1-3%ぐらいです。
つまり、運用する時間が長いとそれだけで有利です。インデックス投資なら10年以上運用すれば7-8割の商品はプラスになるといわれています。
運用する時間が短いのは、それだけで不利になるので、遅くても55歳までには資産運用を始めましょう。