還暦人の3人に1人が貯金300万円未満という状況にショックを受けたが、総務省の家計調査を見れば日本人は、まじめに20代〜高齢まで働いてコツコツ貯蓄率30%で貯めている。プロセスと結果が一致しないのは何故?巨額な支出が原因なのが明白となった。
豊な老後を過ごすには、年収より貯蓄率が重要!
早期リタイアして自由に暮らす生き方「FIRE」。ニューヨーク・タイムズなどで話題のFIREムーブメントの第一人者が早期リタイアについて知りたいことを全網羅した、クリスティー・シェンとブライス・リャン夫妻の初の著書「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」からの図です。
高年収でも貯蓄率が低いと老後貧乏になる
下の図は早期リタイアまでの年数を貯蓄率と投資リターンで表した図ですが、定年退職(リタイア)後の老後にも参考になります。
出典:ダイヤモンドオンライン「早期リタイアを目指すなら年収より貯蓄率」
たとえば、手取り年収700万円だとしても
手取り年収 | 700万円 |
年間の生活費 | 700万円 |
という状態なら、貯蓄率0%で老後2,000万円を貯める日は永遠にきません。
世帯年金が300万円だと、老後の年間生活費700万円だと1年-400万円となります。
退職金で2,000万円得たとしても、たった5年で貯金が0円になります。
たとえ、手取り年収300万円でも大丈夫!
手取り年収 | 300万円 |
年間の生活費 | 120万円 |
という状態なら、年間貯蓄額180万円であり、貯蓄率60%です。
投資リターン10%で運用できれば10年で早期リタイアが可能になります。
世帯年金が200万円だとしても、老後の年間生活費120万円だと1年+80万円となります。
退職金が無くても何の心配もいらないです。
なんで平均貯蓄率30%でも老後貧乏になる?
2020年の総務省の家計調査によると、日本人は20代から60歳になるまで平均貯蓄率30%を維持している。
早期リタイアの図で見ると投資リターンで差はでるが1%でも40年で年金に頼らない貯蓄を築くことができるはずである。
しかし、老後貧乏になるのはなぜ?
PGF生命によれば3人に1人が60歳の貯蓄額が300万円未満となっている。
何十年もかけてコツコツ働いて貯蓄率30%で貯めているのに何でこうなるのだろうか?
老後貧乏にする原因は、4つの巨額な支出?
まじめにコツコツ貯蓄率30%で貯めてきても、巨額な支出を背負うことで老後貧乏になっているのが現実だと思う。
次の1〜4の支出を考えただけでもぞっとする。
- 高騰する新築住宅購入費用、住宅ローンの負債
- 高騰する新車購入費用
- 上がり続ける教育費
- 上がり続ける社会保険料の負担や税金
対策は、、3つ
YouTuberで成功している方は、副業で収入を増やして、支出を減らして、投資するという説明をするが、私も含め一般人は副業で収入を増やすのは大変です。
対策は、下の3つである。
- 年間の生活費を少なくして、貯蓄率を上げる
- 上の4つの巨額な支出を抑える、と言っても調整できるのは新築住宅購入費用と新車購入費用である。
- 投資によってリターンを得る