筋緊張検査の方法、一般人向けに紹介します。

筋緊張医療

こんにちは

医療・介護・福祉の現場で行っている検査の1つ「筋緊張検査」について紹介します。

筋は、姿勢を保つ・運動を行うために不随意(意識しない状態)に緊張した状態にあります。

このある一定の緊張を保っている状態のことを筋緊張とよんでいます。

俗に言う、張(はり)のことです。

食肉を触れたり動かしてもブラブラ状態(筋緊張がない状態)ですが、人間の筋肉を触れたり動かしたりすると張りを感じることができます。その張りが筋緊張です。

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目的

姿勢保持・運動を正常に行うためには筋緊張が正常でないとダメです。

姿勢異常・運動障害の原因として考えられるのは、他に関節可動域、筋力、感覚などがあります。

そこで、何が原因なのか特定するためには、個別に検査する必要があります。

筋緊張検査の目的は、姿勢保持・運動に異常がある時、筋緊張が原因なのか否かを判定するためです。

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筋緊張の検査方法

Andre-Thomasは筋緊張の方法を3つに分けています。

静止時筋緊張

十分にリラックスした寝ている状態で観察できる筋緊張(筋の張り)です。

視診(見て観察)

普通の状態と比べて

筋緊張亢進(高い):筋腹が盛り上がって見える

筋緊張低下(低い):筋が平べったく見える

触診(触っって観察)

普通の状態と比べて

筋緊張亢進:筋が硬く感じる

筋緊張低下:金が柔らかく感じる

被動性検査(動かした抵抗で観察)

他動的(他人が動かすこと)に関節を動かしてた抵抗を観察する検査

※筋緊張検査は被動性検査で判定することが多いです。

姿勢筋緊張

姿勢反射・反応や重力の影響によって筋緊張に異常がみられることがあります。

寝ている状態、座った状態、立った状態で他動的に関節を動かして抵抗を観察する検査

頭の方向で筋緊張に異常がみられることがある。

同じ姿勢でも頭を動かして観察すると、さらに細かく検査できる。

運動時筋緊張

脳卒中の患者さんは、立位では異常ないが歩きだすと筋緊張亢進する人がいます。

過剰な努力や緊張により筋緊張が高まり普通に動けなくなります。

運動時筋緊張を観察する方法は2つです。

視診(動作分析で観察)

静的な姿勢と比べて動的な動作でどう変化したか観察します。

例えば、立位では肘が伸びていたのに、歩きだすと肘が曲がってくる。

触診(触って観察)

静的な姿勢と比べて動的な動作でどう変化したのか観察します。

例えば、立位と比べて歩行では、ふくらはぎが硬くなり、足が突っ張っている。

筋緊張の判定

筋緊張亢進

筋緊張が正常と比べ高くなっている状態のことです。

筋緊張亢進は2つのタイプに分かれます。

痙縮

他動的に早く動かした時に感じる抵抗感が、初めは抵抗が大であったがある角度まで動かすと抵抗が少なくなる現象で、折りたたみナイフ現象といいます。

この現象は、他動的に早く動かすと著明に現れます。

このような筋緊張亢進のことを痙縮と判定します。

硬直(固縮)

他動的に動かした時に感じる抵抗が一定である筋緊張亢進のことを硬直と判定します。

鉛管を曲げる感じに似た抵抗感のことを鉛管様固縮といいます。

歯車を回転させる感じに似た抵抗感のことを歯車様固縮といいます。

筋緊張低下

筋緊張が正常と比べ低下している状態のことです。

他動的に動かして抵抗感が感じられない。

筋肉は弛緩して平になったり、垂れ下がっている。

触ると柔らかく張りを感じられない。

 

障害による筋緊張と腱反射の違い

腱反射については⬇︎の記事を読んでください。

反射検査の方法、一般人向けに紹介します。
反射検査の方法を一般人向けに紹介します。反射検査は反射検査用ハンマーがあれば簡単に行うことはできますが、いい反応を出すには経験が必要です。

筋緊張検査と腱反射検査の結果を組み合わせて考えることで障害を推測します。

障害筋緊張腱反射
脳卒中による障害筋緊張低下

筋緊張亢進(痙縮)

低下

亢進

パーキンソン病筋緊張亢進(固縮)減弱〜低下
小脳障害筋緊張低下低下
神経障害筋緊張低下低下

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。