筋力測定の方法、一般人向けに紹介します。

筋力測定医療

こんにちは

今日は、医療・介護・福祉の現場で行っている検査、「筋力測定」について紹介します。

筋力測定は、現場では略して「MMT」と言っていることが多いです。

徒手筋力検査(manual muscle test)=MMTは同じです。

 

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目的

筋力測定は、ある特定の筋、または筋群がどのくらい筋力があるか測定します。

その目的は

1.筋力の強さを測定することで、異常を発見する。

2.筋力を数値化にすることで、治療効果の判定ができる。

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2つの測定方法

筋力測定は器具を使用した方法と、徒手抵抗で判定する方法があります。

それぞれメリット・デメリットがあります。

一般的には、特別な道具を必要としない「徒手筋力検査」を行っています。

 

器具を使った測定方法

握力計、背筋力計が代表的

メリット

筋力を数値化できる。器具があれば誰でも比較的簡単に測定できる。

デメリット

器具がないとできない。測定することのできる筋力が限られる。

 

徒手抵抗で判定する方法

測定する人が抵抗を加えて測定する方法

メリット

器具がなくても測定できる。測定できる筋力が限定されない。

デメリット

数値化できるが大雑把な表示である。

測定する人の抵抗の加え方、筋力の判定に差がでる可能性がある。

※徒手抵抗による筋力測定は、誤差がでる可能性がありますが、リハビリ養成校や各職場にて練習しているので問題になる誤差は実際にはありません。

測定値の表示

ここでは、一般的に行っている「徒手筋力検査」の判定基準を紹介します。

判定判定基準
5Normal完全に可動域を動かし、最大抵抗に対して負けない(維持)
4Good完全に可動域を動かすことはできるが、最大抵抗に対し負けてしまう
3Fair抵抗に負けてしまうが重力下で完全に可動域を動かすことができる
2Poor重力の影響を除けば、完全に可動域を動かすことができる
1Trace筋の収縮を確認できるが、動かすことはできない。
0Zero筋の収縮を確認できない。

徒手筋力検査(MMT)の実際

1.上肢

関節動き判定基準動きと抵抗の加え方
屈曲6段階前方に手を上げる、抵抗を加えて筋力を判定
伸展6段階後ろに手を伸ばし、抵抗を加えて筋力を判定
外転6段階身体の外側へ手を上げ、抵抗を加えて筋力を判定
内転6段階手を体に着ける方向に動かし、抵抗を加えて判定
屈曲6段階肘を曲げ、抵抗を加えて筋力を判定
伸展6段階肘を伸ばし、抵抗を加えて筋力を判定
屈曲6段階手のひらの方へ動かし、抵抗を加えて筋力を判定
伸展6段階手のひらと逆の方へ動かし、抵抗を加えて筋力を判定

 

2.下肢

関節動き判定基準動きと抵抗の加え方
屈曲6段階前方へ足をあげ、抵抗を加えて筋力を判定
伸展6段階後ろ(お尻側)へ伸ばし、抵抗を加えて筋力を判定
外転6段階足を開脚(広げた)し、抵抗を加えて筋力を判定
内転6段階足を閉じた方向へ動かし、抵抗を加えて筋力を判定
屈曲6段階膝を曲げ、抵抗を加えて筋力を判定
伸展6段階膝を伸ばし、抵抗を加えて筋力を判定
底屈6段階足を足裏方向へ動かし、抵抗を加えて筋力を判定
背屈6段階足をそったとき、抵抗を加えて筋力を判定

※足の底屈の判定で3〜5:片足立ちで踵上げ回数で判定します。

※1回しかできない:3、2〜24回ができる:4、25回以上できる:5と判定します。

 

3.頸部(くび)

関節動き判定基準動きと抵抗の加え方
屈曲6段階頭を前方へ曲げ、抵抗を加えて判定
伸展6段階頭を後ろへそったとき、抵抗を加えて判定
回旋6段階頭を右へねじったとき、抵抗を加えて判定
回旋6段階頭を左へねじったとき、抵抗を加えて判定
側屈6段階頭を右に倒したとき、抵抗を加えて判定
側屈6段階頭を左に倒したとき、抵抗を加えて判定

 

4.胸腰部(体幹)

関節動き判定基準動きと抵抗の加え方
屈曲6段階体を前方へ曲げたとき、抵抗を加えて判定
伸展6段階体を後ろへそったとき、抵抗を加えて判定
回旋6段階体を右へねじったとき、抵抗を加えて判定
回旋6段階体を左へねじったとき、抵抗を加えて判定
側屈6段階体を右へ倒したとき、抵抗を加えて判定
側屈6段階体を左へ倒したとき、抵抗を加えて判定