健康・体力づくり事業財団は、貯筋のすすめ~いつまでも自分で行きたいところに行ける体でいるために~という貯筋運動プロジェクトを推進している。
貯筋のすすめ
いつまでも元気で自立した生活を送るためには、生活環境に適応できる身体能力(この能力のことを『生活フィットネス』とよびます)が必要です。
生活フィットネスは年とともに低下していきますが、この低下のパターンには大きな個人差があります。
平均的な生活を送っている人と比べて、よく体を動かしている人は年をとっても生活フィットネスを高い水準に維持しています。
一方、運動不足が続くと生活フィットネスは低下していきます。
また、病気などをきっかけにして急激に生活フィットネスが低下してしまう場合もあります。
出典:健康・体力づくり事業財団
生活フィットネスには筋力、持久力、柔軟性などさまざまな要素がありますが、なかでも特に重要な要素は「脚筋力」でしょう。
脚筋力が低下するといすから立ち上がる、歩く、階段を昇るといった日常生活運動がスムーズに行なえなくなります。
また、歩行時に脚が高く上がらず少しの段差につまずいてしまうことや、バランスを崩したときに身体を立て直したり踏ん張ったりする筋力が低下していることが、転倒の原因となっています。
高齢になると骨の強度が弱まっている場合が多く、転倒により骨折してしまうと、寝たきり生活を余儀なくされる場合も少なくありません。
自立した日常生活を送ることができなくなる機能水準を『寝たきりライン』とよぶことにします。寝たきりラインに近づくということは生活能力に余裕がなくなるということです。
欲しいものがあったときに貯金があれば買うことができます。
貯金は「ゆとり」でもあるわけです。
筋肉もお金と同じでいざというときのために「貯筋」しておくことが必要です。
例えば、突然病気になって入院しなければならなくなっても、筋肉の貯筋にゆとりがあれば、病気や怪我が治ったときにまた普通の生活に戻ることができます。
しかし、病気や怪我で入院している間に貯筋が減ってしまい、寝たきりラインを下回ってしまうと、病気は治ったのに歩けなくなってしまったということにもなりかねません。
『備えあれば憂いなし』は筋肉にもあてはまるのです。
出典:健康・体力づくり事業財団
出典:健康・体力づくり事業財団
貯筋を貯金と絡めて表現しているが、、かえって分かりづらい?
貯金が必要なように貯筋も必要であると説明しているが、かえって分かりづらくなっているような気がする。
シンプルに、大事なのは予防だよと!
例えば)筋力が低下すると日常生活動作が自分で行えなくなる、病気になってから運動するより健康なうちに筋力をつけて筋肉を貯めるようにすれば、2週間入院しても寝たきりにならない。
とか
例えば)加齢によっての筋力低下があるため、高齢者は意識して運動し筋肉に刺激を入れていかないと筋力低下による行動制限、転倒危険性の懸念が生じる。
のように短く表現した方が良いと思う。
しかし、筋力を健康なうちに貯めるというように予防医学に目を付け意識させるために貯金と絡めたことは大賛成です。
貯筋運動
筋肉は、しっかり使えば何歳からでも復活します。
毎日10分、貯筋運動をやってみましょう。
病気になり、2週間程度安静にしたとき動けなくなることが無いように元気なうちから貯筋をためると安心です。
出典:健康・体力づくり事業財団
出典:健康・体力づくり事業財団