厚生労働省は、「健康づくりのための身体活動基準2013」で身体活動量を増加することで、糖尿病,循環器疾患,がん,ロコモティブシンドローム,認知症のリスクを低減できるとしました。
18〜65歳で健診結果が基準範囲内の方は、運動強度が3METs以上の身体活動を1週間に23METs行うことを提唱しています。
METs(メッツ)は身体活動の強度を表す単位で、安静時(横になったり、座って楽にしている状態)を「1」とした時の何倍に当たるかを示す単位のことを言います。簡単ですので覚えて健康づくりに役立ててください。
「METS」の計算方法
メッツとは運動や身体活動の強度の単位です。
安静時(横になったり座って楽にしている状態)を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示します。
METSの表(身体活動)
METSの表(生活活動)
出典:厚生労働省
METSの計算方法
METs・時 = METs × 運動時間(h)
例) 散歩=3METsの運動を1時間行う
3(METs) × 1(時間) = 3(METs)
例) 散歩=3METsの運動を30分行う、(30分=0.5時間)
3(METs) × 0.5(時間) = 1.5(METs)
消費カロリーの計算方法
METsを用いることで消費カロリーを計算できます。
消費カロリー(kcal) = METs × 時間 × 体重(kg)
例) 散歩=3METsの運動を体重60kgの人が1時間行う
3(METs) × 1(時間) × 60(kg) = 180(kcal)
厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準」
厚生労働省は、身体活動量の増加で ⬇︎ リスクを低減できるものとしました。
- 糖尿病
- 循環器疾患
- がん
- ロコモティブシンドローム
- 認知症
厚生労働省:個人の健康づくりのための身体活動基準(18〜64歳)
身体活動量の基準(日常生活で体を動かす量の考え方)
運動強度が3METs以上の身体活動を1週間に23METs・時行う。
具体的には、歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行う。
運動量の基準(スポーツや体力づくり運動で体を動かす量の考え方)
運動強度が3METs以上の運動を1週間に4METs・時行う。
具体的には、気が弾み、汗をかく程度の運動を毎週60分行う。
厚生労働省:個人の健康づくりのための身体活動基準(65歳以上)
身体活動
運動強度を問わず、身体活動を1週間に10METs・時行う。
具体的には、身体活動を毎日40分行う。
出典:健康づくりのための身体活動基準2013(厚生労働省)
健康づくりのための身体活動指針・アクティブガイド(厚生労働省)
出典:健康づくりのための身体活動指針(厚生労働省)