投資系YouTuberの「ゆとりの投資チャンネルby風丸」さんが推す「USA360」と「グローバル3倍3分法:略してグロ3」を比較します。どちらがレバレッジバランスファンドとして優秀なのか?
ゆとりの投資チャンネルby風丸がUSA360を解説している動画
USA360とグロ3の比較
USA360が3年経過していないので、条件を揃える意味で1年チャートで比較しました。
3年チャートを表示することができませんでしたが、コロナショックのパフォーマンスをみるとグローバル3倍3分法ファンドの方が下落していました。
USA360の方が債券比率が高いので、平時においてはグローバル3倍3分法フォンドの方がパフォーマンスが良いです。
チャート比較(1年間のチャート:2021/8/12調査)
グロ3とUSA360の値動きはチャートをみて分かるように、ほぼ同じように動いています。
見方によってはグロ3の方がパフォーマンスが良いように見えますが、、
これはUSA360の方が債券比率が高く、グローバル3倍3分法はその分リート(不動産)が組み入れられているため債券とリートのパフォーマンスの違いが差としてでています。
ただ、リートは暴落の局面では株式の下落率以上に下落する傾向にあるので暴落局面を含めたチャートをみると結果が変わることが予想されます。
騰落率
騰落率をみると、チャートと同じようにこちらもほぼ同じ騰落率です。
投資効率の指標のシャープレシオをみるとグロ3の方が僅かに良いパフォーマンスといえます。
それにしても、どちらもシャープレシオは素晴らしい結果です。
シャープレシオの評価は、3年で比較するのが適切といわれているので平時の1年だけで判断するのは時期尚早です。
コロナショックのような暴落局面を含めた中・長期で比較する必要があります。
このファンドの違いは、リート(不動産)を組み入れるかどうか?
グローバル3倍3分法 | USA360 | |
1週間 | +0.24% | -0.67% |
1ヶ月 | +2.06% | +2.21% |
3ヶ月 | +8.33% | +8.88% |
6ヶ月 | +12.05% | +13.35% |
1年 | +29.50% | +28.36% |
シャープレシオ(1年) | 2.3 | 1.89 |
信託報酬
信託報酬を比較すると、少しではあるがグロ3の方が安いです。
投資効率、信託報酬ともにグロ3の方が優秀です。
信託報酬(税込)/年 | 0.484% | 0.4945% |
どちらを選ぶか? 判断基準
- リートを組み入れないで、株式と債券のポートフォリオが良いならUSA360を選ぶ
- 平時の増やすための分散投資(株式・リート・債券)を求めるならグロ3を選ぶ
- 暴落時の下落を抑えたいのであればリートを組み入れないUSA360を選ぶ
「グロ3とUSA360」の組み入れ銘柄と比率
グロ3の特徴
グローバル3倍3分法は、レバレッジを効かせて株式60%、リート40%、国債200%にして純資産総額の3倍になるように設定しています。
こんなに手が混んでいるのに、信託報酬が0.4-0.5%は安いですね。
USA360の特徴
純資産総額の90%程度を米国株式に、残りの10%にレバレッジを効かせて国債を純資産総額の270%になるようにして、株式:債券を1:3になるように資産配分している。
USA360の360は、純資産総額の360%になるように設定しているところからきている。
まとめ
- グロ3は株式・リート・国債への分散投資であり、USA360は株式・国債への分散投資である
- 分散投資の違いは、リートへの分散を行うかどうかである
- レバレッジを効かせているのは、グロ3は株式・リート・国債の3資産すべてにレバレッジを使っているが、USA360は国債だけにレバレッジを使っている
- どちらを選ぶかの投資判断は、リートを含めた分散投資にするか?リートを含めないが、国債により高いレバレッジをかけるか?という判断になる。