アストラゼネカ・J&Jワクチン接種と血栓の関係は?

コロナワクチン医療

 英アストラゼネカと米J&Jワクチンでごくまれに深刻な血栓が生じる、原因解明に向け研究が急ピッチで進む。ウォール・ストリート・ジャーナルより

広告

ドイツの研究者が血栓の原因を特定

独グライフスヴァルト大学の血液専門家、アンドレアス・グレイナッハー教授と同氏のチームは、「ウイルスベクター型」ワクチンが自己免疫反応を引き起こし、これが血栓につながる可能性があるとみている。

ウイルスベクターとは、

「アデノウイルス」と呼ばれる改変した無害な風邪ウイルスを使って、コロナウイルスと闘うための遺伝子情報を運ばせる技術である。

グレイナッハー氏によると、ワクチン接種後の血栓はアストラゼネカ製ワクチンにみられるタンパク質と防腐剤に関連している可能性があると報告している。

J&Jワクチンに対しては調査中である。

グレイナッハー氏は、仮説の裏付け作業に取り組んでいる。

現時点では、グレイナッハー氏の仮説は正しいかもしれないし、間違っているかもしれないという段階である。

 

広告

血栓の割合

欧州のデータによると、血栓はこれまで2万8000人~10万人に1人の割合で起こっている。

現時点で数億回分のワクチンが投与されている状況を踏まえるとかなりまれだが、グレイナッハー氏によると、一部の医療当局による従来の推定(15万人に1人)は上回っている。

血栓と診断された数百人の大半は回復しているが、患者の2~3割は死亡しており、恒久的な影響が生じたケースもあるとの報告がある。

血栓ができるのは若い女性に多い?

米保健当局は13日、米国でJ&Jのワクチン接種を受けた約700万人のうち6人の女性について、接種から2週間以内に脳などの部位に血栓が生じたことを発表した。

欧州でも英アストラゼネカのワクチン接種した人のうち140人に血栓が生じ、その大半を女性が占めていたと報告がある。

女性は男性よりもワクチンに対する免疫反応が強いことは知られている。

米国や欧州当局のデータから、血栓ができるのは若い女性に多い傾向があるとされる。

だが、欧州でワクチンを優先的に接種した医療関係者や教師の大半が若い女性であることが要因ではないか、と複数の科学者は指摘している。

血栓の症例数が非常に少ないことやアストラゼネカのワクチンは男性よりも女性の方が接種した人が多い可能性があることから、確固たる結論を導き出すのは難しいと述べている。