iPad Proの利点

 目を見張るディスプレー

12.9インチのiPad Pro限定で搭載されているのが、「Liquid Retina(リキッドレティナ) XDR」ディスプレー。何千個ものミニLEDを詰め込むことで、他のMacのディスプレーよりも優れたコントラストを実現している。

ミニLEDは個々に明るくなったり暗くなったりするため、精細で豊かな色調が得られる。

 

 第5世代移動通信システム(5G)接続

最新のProでは高速な5Gネットワークを利用できるようになった(携帯電話回線接続モデルはプラス200ドル)。

5G対応のiPadでは「Zoom(ズーム)」でのビデオ会議や容量の大きなファイルのアップロードは問題にならない。

 

 一級品のカメラ

iPad Proの背面には広角カメラと超広角カメラが搭載されている。深度を測定する「LiDAR」スキャナーでは、「メモ」アプリで書類をスキャンしたり、テニス動画分析アプリ「SwingVision(スイングビジョン)」でフォアハンドを判定したりするなど、さまざまな用途にこれらのカメラが使用される。

 最も優れたカメラ機能は、ディスプレー前面に搭載された新しい1200万画素の超広角カメラ。このカメラはMacBook Airに搭載された720pの「FaceTime(フェースタイム)」カメラよりもはるかに解像度が高い。「Center Stage(センターステージ)」というソフトウエアにより、「Google Meet(グーグルミート)」やズームなど、どの動画チャットアプリを使用しているときでも、フレームの中心から外れないよう自動的にパンやズームをしてくれる。誰かが通話に入り込んできた場合は、その人も画面に映るようフレームを拡大してくれる。

 

 スピーディーな「Face(フェース)ID」

iPadでは端末のロック解除や決済システム「Apple Pay(アップルペイ)」の承認に指一本動かす必要はない。MacBookも生体認証センサーが付いているが、iPad Proの顔認証システム「フェースID」の方が、MacBookの指紋認証システム「Touch(タッチ) ID」よりも高速で便利。

 「Magic Keyboard(マジックキーボード)」

マジックキーボードでの入力は、MacBook Airの改良されたキーボードと同じくらい快適だ。トラックパッドはやや狭いが、ブルートゥース接続のマウスを使用することも可能だ(最新の「iPadOS 14」が搭載されたiPadは全てマウスに対応している)。

画面角度を調整できたり、バックライトが付いていたり、USB-C端子が搭載されている。ただ、キーボード本体の価格は高く11インチモデル用が299ドル、12.9インチモデル用は349ドル。

 

 タッチ方式による精密な入力。

地図や写真は指で動かす方が、マウスでクリックするよりも楽。また「Apple Pencil(アップルペンシル)」(129ドル)は、タブレットをデジタルノートに変えてくれる。「LiquidText(リキッドテキスト)」でPDFの文字をハイライトしたり、「Penultimate(ペンアルティメット)」で検索可能な会議メモを書いたり、「Procreate(プロクリエート)」でスケッチをしたりできる。認識できるような反応の遅れはなく、本物の鉛筆やペンのように筆圧を強くすればするほど、太い線を描ける。

 

 3次元(3D)サウンド。

アップルは昨秋、「ドルビーアトモス」などのマルチチャンネルオーディオ方式のコンテンツ向けにバーチャルなサラウンドサウンドを実現する「空間オーディオ」機能を導入した。この機能はワイヤレスイヤホン「AirPods Pro(エアポッズプロ)」とワイヤレスヘッドホン「AirPods Max(エアポッズマックス)」で利用できるが、MacBookでは(まだ)利用できない。対応しているのは、特定のiOS端末と新型の24インチ「iMac(アイマック)」だけ。

 

MacBook Airの利点

Macでは、プロセッサーが処理可能な限り多くのウィンドウを開くことができる。MacBookでは「M1」チップによって、たくさん開けるようになった。iPadでは、画面を分割して表示できるのは2つのアプリまでで、同じアプリ内で画面を分割して使えるのは一部アプリに限られる。

 長いバッテリー駆動時間

MacBook Airのバッテリーはウェブ閲覧では、15時間持つとされ、iPadではそこまでの駆動時間は得られなかった。

 

 拡張ディスプレー

iPadのアプリの中には外部モニターを使用できるよう最適化されたものもあるが、画面を複数のディスプレーに拡張することはMacでしかできない。

 

 端子が多い

MacBookの方が周辺機器への対応が優れており、USB-C/Thunderbolt端子が2つとヘッドホン端子が1つ付いている。iPad Proにはヘッドホン端子はなく、USB-C/Thunderbolt端子は1つしかない。

 多くのプリンターに対応

iPadでは「AirPrint(エアプリント)」対応のワイヤレスプリンターしか使用できないが、MacBookではUSB端子を介してプリンターを接続することもできる。

 

 iOSアプリにも対応

M1チップはiOS端末に搭載されているプロセッサーをベースにしているため、M1搭載のMacBook AirはiOSアプリも実行できる。ただし、「インスタグラム」や外国語学習アプリ「Duolingo(デュオリンゴ)」などMacでアプリを利用できないものもある。

 

 MacOSの方がパワフル

iPadでもかなりのことが可能だが、概してMacの方が有能だ。現在、「Parallels(パラレルズ)」を使用したウィンドウズの実行やハードドライブの再フォーマット、「Steam(スティーム)」向けゲームのプレーはMacでしかできない。現在のところは、iPadOSはMacOSほど有能ではない。

 

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iPad ProとMacBook Airどちらを買うべきか

1990年代からMacが既定の選択肢として用いられていたが、一方iPadはほぼ本格的なコンピューターとなった上、タッチスクリーンや携帯電話回線接続、衛星利用測位システム(GPS)などのセンサーといったスマートフォンの利点も備わっている。

iPad Proのシンプルな使い勝手と先進的なハードウエアか、MacBook Airのパワフルなソフトウエアと拡張性、長いバッテリー駆動時間を選ぶべきかは、最も厄介な決断である。少なくともiPadでMacOSが実行できるようになるか、MacBookでタッチスクリーンが利用できるようになるまでは、、、