SBI証券の人気ランキング1位のS&P500インデックスであるが、長期積立てとして最強なのか全米株式インデックスと全世界株式インデックスで比較した。
S&P500インデックスとは
S&P500インデックスとは、ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化しています。
つまり、S&P500インデックスに投資すれば、アメリカの主要企業500社へ投資しているのと同じ効果があります。
S&P500インデックスは米国株式市場の時価総額の約80%を網羅しています。
全米株式インデックスとは
米国株式インデックスは、米国市場の投資可能銘柄の約4,000銘柄に広く分散投資ができます。
米国の投資可能な銘柄のほぼすべてに投資するため、誰もが知っている大企業だけでなく中小型株も網羅しています。
投資は分散投資が基本と言われているので、つみたてNISAで米国株投資をしたいなら最適な投資先になります。
全米株式インデックスは米国株式市場の時価総額のほぼ約100%を網羅しています。
全世界株式インデックスとは
全世界株式インデックスとは、米国や日本など先進国だけでなく、新興国など全世界の株式に広く分散投資ができます。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFを通じて約8,800銘柄に投資しています。
投資は分散投資が基本と言われているので、分散した投資を強く望むのなら最強な投資先になります。
全世界株式インデックスは米国株式市場の時価総額の約60%を網羅しています。
出典:三菱UFJ国際投信
3ファンドの比較
米国株式市場への投資割合
S&P500インデックス
100%が米国への投資で、米国株式市場の時価総額の約80%(米国の代表的な企業)
全米株式インデックス
100%が米国への投資で、米国株式市場の時価総額のほぼ約100%(中小企業も含む)
全世界株式インデックス
全世界株式インデックスでの米国株式市場に投資する割合は約60%
手数料、信託報酬(税込)/年の比較
手数料は、販売している証券会社や時期によって多少の違いがあります。SBI証券で比較しました。
S&P500インデックス(SBI )
買付手数料:なし、信託報酬(税込)/年:0.0938%
全米株式インデックス(楽天)
買付手数料:なし、信託報酬(税込)/年:0.162%
全世界株式インデックス(SBI )
買付手数料:なし、信託報酬(税込)/年:0.1102%
かかる費用は、S&P500インデックスが1番安いです。
騰落率の比較
どの時期で比較するかによっても違いますが、騰落率で見るとあまり変わらないように感じます。
3つのファンドとも1年の騰落率が+50%前後とかなり良い成績ですが、これはコロナで暴落した後の反発の影響があります。
今後は、1年の騰落率+50%の増益は難しいと考えられますが、今まで同様に安定して増えていくことが予想されます。
長期投資としては、どのファンドを選んでも問題ないと思います。
S&P500インデックス(SBI )
出典:SBI証券
全米株式インデックス(楽天)
出典:SBI証券
全世界株式インデックス(SBI )
出典:SBI証券
まとめ
分散投資を重視したいのなら、全世界株式インデックスを選ぶ。
米国の全部まるごとに投資したいのなら、全米株式インデックスを選ぶ。
米国の代表する500の企業に投資したいのなら、S&P500インデックスを選ぶ。