iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、加入は任意ですが、 3つの税制優遇メリットを受けられるためiDeCoをしないのは損です。
3つの税制優遇メリット
掛金が全額所得控除される
確定拠出年金の掛金は、全額「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり、課税所得額から差し引かれることで所得税・住民税が軽減されます。
確定拠出年金制度内での運用益が非課税で再投資される
金融商品の運用益は課税(源泉分離課税20.315%)対象となりますが、確定拠出年金内の運用商品の運用益については、非課税で再投資されます。
受給時に所得控除を受けられます。
受給年齢に到達して確定拠出年金を一時金で受給する場合は「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。
S&P500の運用実績
S&P500の30年チャート(1991年8月3日〜2021/8/3)
S&P500の年平均リターン
年平均リターンは、30年チャートを見て分かるように、どの期間で区切って計算するかで変わります。
シミュレーションの数値として、最小値6.98%にするか最大値11.52%にするかは個人の判断ですが、長期投資シミュレーションの数値であれば年平均リターン9%が妥当だと思います。
イデコ(iDeCo)シミュレーション
シミュレーションおすすめサイト5選
- iDeCo公式サイト
- iDeCo節税シミュレーション|SBI証券の個人型確定拠出年金
- iDeCoシミュレーション
- iDeCo加入者診断&節税シミュレーション|モーニングスター
- 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)|イオン銀行
シミュレーション結果
モデルケースは、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和2年)だと平均年収は459万8000円なので

出典:iDeCo加入者診断&節税シミュレーション|モーニングスター
まとめ
- iDeCoに、日本の平均年収の人が毎月12,000円の掛金をS&P500インデックスに30年間積立投資すると総額2,042万円になる。
- iDeCoに、毎月12,000円の掛金で積立すると年間29,000円が所得控除される、また30年間の所得控除合計は873,000円となる。
- 受け取るときも税制優遇措置があり、「一時金として受け取る」と「年金として受け取る」を選択でき、それぞれ控除される。