握力測定は身体能力だけでなく栄養状態も分かる最強の評価項目です。

握力測定医療

こんにちは 今日は握力測定についてお話しします。

握力測定は、握力計があれば簡単に測れて再現性も高いです。

また、単に握力の強さを示すだけでなく、定期的に測定することでいろんことが分かります。

 

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握力測定で分かること

手の最大筋力

1回しかできないくらいに最大に力を入れて(2回目は疲れて力が入らない)測定する筋力は最大筋力です。

握力測定は、手の最大筋力を測定することができます。

他の筋肉との相関が高い

握力測定は、手や腕だけでなく、下肢、全身の筋力との相関が高いです。

足腰が弱くなると握力も弱くなり、逆に足腰が強くなると握力も強くなります。

個別に腹筋や背筋、下肢の筋力を測定する器具や時間がない時は握力を測定しましょう。

握力は体重とも相関するので、他人と比較するより、定期的に測定して経過を見ることが大切です。

身体能力の衰えを知ることができる

筋力の衰えは40歳(初老)頃から始まります。

それは、特別なトレーニングをしていない状況下でのことです。

リハビリの現場で30年働いていますが、80歳以上の方でもトレーニングすることで握力は増加します。

一般的に年齢により筋力が衰えると言いますが、それは何もトレーニングしないで過ごしていたら年齢により衰えるということです。

握力は身体能力と相関するので握力を定期的に測定することで衰えを知ることができます。

もし、衰えに気づいたらトレーニングしましょう。

高齢により筋力が付きづらくなることがありますが、トレーニングと栄養で90歳でも筋力増強できます。

加齢に伴う握力変化

出典:スポーツ庁、体力・運動能力の加齢に伴う変化の傾向

 

栄養状態と相関が高い

研究結果から握力と栄養状態に相関が認められました。

 

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握力と栄養の相関が認められた報告

目的

今回は、ALBと栄養評価で身体機能•構造の代表的指標である握力•体重の関係について着目し評価した。

方法

外科入院患者でPTが栄養サポートチーム(NST)として関わった患者112例

男性70例、女性42例、年齢74.3±10.6(握力•体重測定できない患者は除く)

NST活動で栄養管理•評価を行っている項目のからALB、握力、体重の変数を抽出した。

統計分析は、これらの変数の相関性を単回帰分析で行い、ALBと年齢を加えた各変数の関係を重回帰分析で行った。

 

結果

血清アルブミン濃度、握力、体重の単回帰分析

1)ALBと握力に正の相関(男性:P<0.01、女性:P<0.05)

2)ALBと体重は相関が認められなかった(男性、女性)

握力とアルブミンの関係

血清アルブミン濃度と握力、体重、年齢の重回帰分析

3)ALBと年齢•握力はALBと握力より高い相関(男性女性:P<0.01)

年齢と握力、体重との関係

考察

•ALBは生物的半減期が3週間と長く、体内に最も豊富に存在するタンパク質である。

つまり、ALBはそれだけタンパク質代謝動態およびエネルギー代謝動態に与える影響が大きく、骨格筋の機能的数値(握力)に鋭敏に反映したと考える。

よって握力は栄養指標として単独でも有用と考える。

•体重は食欲、摂食機能障害、嚥下障害、胸•腹水、浮腫、排尿•排便障害など複数要因で変動し、また栄養状態が改善してALBが高くなると胸•腹水•浮腫改善により、かえって体重減少になる症例も少なくなかったのでALBと体重は無相関になったと考える。

•しかし、体重は栄養状態やALBと関係して推移することは疑いのないところである。

つまり、体重は栄養的指標として単独で評価するのではなく、理想体重値、他の検査値、理学的所見などと組合せて総合的に判断することの必要性を本試験では示唆したと考える。

 

握力測定は、簡単で再現性もあり身体能力だけでなく栄養状態まで分かるので最強の評価項目だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

医療
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コメント

  1. 高橋豊 より:

    良くまとまっています。