血清アルブミン濃度と握力•体重の関係について

握力と体重測定医療
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目的

今回は、ALBと栄養評価で身体機能•構造の代表的指標である握力•体重の関係について着目し評価した。

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方法

外科入院患者でPTが栄養サポートチーム(NST)として関わった患者112例

男性70例、女性42例、年齢74.3±10.6(握力•体重測定できない患者は除く)

NST活動で栄養管理•評価を行っている項目のからALB、握力、体重の変数を抽出した。

統計分析は、これらの変数の相関性を単回帰分析で行い、ALBと年齢を加えた各変数の関係を重回帰分析で行った。

 

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結果

血清アルブミン濃度、握力、体重の単回帰分析

1)ALBと握力に正の相関(男性:P<0.01、女性:P<0.05)

2)ALBと体重は相関が認められなかった(男性、女性)

握力とアルブミンの関係

血清アルブミン濃度と握力、体重、年齢の重回帰分析

3)ALBと年齢•握力はALBと握力より高い相関(男性女性:P<0.01)

年齢と握力、体重との関係

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考察

•ALBは生物的半減期が3週間と長く、体内に最も豊富に存在するタンパク質である。

つまり、ALBはそれだけタンパク質代謝動態およびエネルギー代謝動態に与える影響が大きく、骨格筋の機能的数値(握力)に鋭敏に反映したと考える。

よって握力は栄養指標として単独でも有用と考える。

•体重は食欲、摂食機能障害、嚥下障害、胸•腹水、浮腫、排尿•排便障害など複数要因で変動し、また栄養状態が改善してALBが高くなると胸•腹水•浮腫改善により、かえって体重減少になる症例も少なくなかったのでALBと体重は無相関になったと考える。

•しかし、体重は栄養状態やALBと関係して推移することは疑いのないところである。

つまり、体重は栄養的指標として単独で評価するのではなく、理想体重値、他の検査値、理学的所見などと組合せて総合的に判断することの必要性を本試験では示唆したと考える。

医療
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