骨折予防、骨折の回復を助ける食事と骨治癒にかかる日数

牛乳医療

 

 骨折といえば、骨粗鬆症の高齢者が転倒して骨折することが多いですが、骨折の発生頻度は、0〜18歳までの間に21.4%(男性24%、女性14.4%)と若い人も少なくない病気です。骨折予防や回復にはカルシウムの望ましい摂取量を食事でとることが重要です。

 

 

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カルシウムの重要性

 

カルシウム

カルシウムは骨の重要な構成成分です。

骨の強度は、カルシウムが骨に取り込まれることで新しい骨が作られ、古くなった骨は壊され、カルシウムが骨から溶け出すことにより、骨が新しく置きかわり骨の強さが保たれています。

慢性的にカルシウムの摂取量が不足すると、カルシウムが骨に取り込まれる量が少なくなり、骨量が減少し、骨粗鬆症になる可能性が高くなります。

骨の健康のためには、十分な量のカルシウムを摂取することが必要です。

 

カルシウムの望ましい摂取量

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015年版)は、健康な人を対象として、健康の保持・増進、生活習慣病予防のためのエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示したものであり、科学的根拠に基づくことを基本として策定されています。

 

カルシウム量

出典:厚生労働省、日本人の食事摂取基準2015

 

適量の牛乳・乳製品を摂取

牛乳・乳製品はカルシウムの供給源として、その含有量だけでなく吸収率においても優れた食品です。

「食事バランスガイド」では、1日に摂取する牛乳・乳製品の量を6歳以上は2つとしている。

 

乳製品の量

出典:厚生労働省

 

数え方は牛乳・乳製品に含まれるカルシウムの量が基準となっており、1つ分にカルシウムが約100㎎、2つ分にカルシウム約200mgが含まれている。

 

乳製品の量

出典:厚生労働省

 

牛乳が飲める方は牛乳瓶1本分、牛乳が苦手な方は1つ分✖️2の組み合わせで摂取できます。

厚生労働省が行った栄養調査(平成24年)によれば、日本人の1日当たりの平均カルシウム摂取量は499㎎と報告されています。

カルシウムの摂取基準は、18~29歳で男性:800mg/女性650mg、30~49歳で男女ともに650mg、50歳以上になると男性700mg/女性650mgとされており、日本人の平均的な摂取量は、推奨量と比べてだいぶ少ないことが分かります。

普段の食事に加えて牛乳・乳製品を毎日2つ分摂取するようにしましょう。

 

ビタミンD、ビタミンKも重要

カルシウムの吸収を促進するビタミンD、骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンKなど、様々な栄養素も必要です。

エネルギーと栄養素を過不足なく摂取することが大切です。

ビタミン

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骨治癒にかかる日数

全治と完治の違い

骨折して医師からの説明で「全治」と「完治」という用語が使われます。

  • 全治とは、病院に通い治療にかかる期間のことです。
  • 完治とは、完全に治るところまでではないが、骨癒合して日常生活動作に問題がなくなる程に回復にかかる期間のことです。

一般的には、完治<全治です。日常生活動作が問題なく行えるようになっても定期的な通院が必要な場合があります。

 

骨折の治癒過程

骨折の治癒

 

骨折、手術後の治癒過程は、3段階があります。

  • 第1段階:炎症期骨折直後から2〜3週間、骨折部では炎症が現れます。また骨髄から出血します。炎症がおさまると、骨折部に様々な細胞を増殖させて修復期へ向かいます。
  • 第2段階:修復期 骨折数日後〜数週間、骨折部周辺の骨膜部位にある骨膜細胞が骨芽細胞に変化して骨折部を埋めていき、軟骨形成から骨の形成が始まります。仮骨出現。骨の修復へ向かいます。
  • 第3段階:再形成期 数週間〜数か月、軟骨から骨に置き換わった脆弱で、変形、凸凹の見られる骨折部の骨がもともとの骨に変化していきます。もともとの骨に近くなった状態を骨癒合といいます。

 

骨治癒(Coldwell)にかかる日数

部位別の仮骨出現にかかる期間と骨癒合にかかる期間を紹介します。

部位仮骨出現骨癒合まで
指骨2〜3週3〜6週
中手骨2〜3週3〜6週
中足骨2〜3週3〜6週
橈・尺骨骨幹部3週6〜8週
肘関節内3週5週
手関節内3週6週
上腕骨下端部2〜4週6週
骨幹部2〜4週6週
上端部2〜4週6週
骨盤4週8週
大腿骨頸部12週24週
転子間部4週12週
骨幹部6週12週
顆上部6週12週
膝蓋骨6週6週
脛・腓骨膝蓋骨内6週6週
骨幹部4週6週
足関節内6週6週
踵骨6週8週

 

骨折の治療プログラムの基準になっているのが、このColdwellの日数ですが、この日数はあくまでも目安であり全てが順調に進んだときの日数です。

実際には、レントゲン撮影を定期的に行い異常が無いか確認しながら骨治癒を待ちます。

また、レントゲンで仮骨が白くモヤッと確認できることが多いですが、レントゲンでは確認できない場合もありますが、それ自体が異常ではありません。

 

医療
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