分散投資は資産形成の王道と言われるぐらい重視される投資方法であるが、集中にはメリットは無いのか?分散にはデメリットは無いのか? 「S&P500」「NASDAQ100」「FANG+」で検証した。
集中と分散の特徴をチャートで検証
FANG+の構成銘柄は、NASDAQ100やS&P500にとっても構成比率が高く相関している。
ただ、分散の点では違いFANG+は10社、NASDAQ100は100社、S&P500は500社となっている。
3年チャートでみると、集中投資のリターンが高いのが分かる
3年チャートでみるとFANG+が最もリターンが高く、リターンだけで比較すると集中するとリターンが高くなり、分散するとリターンが低くなることが分かる。
出典:楽天証券
1年チャートでみると、分散投資の値動きが安定しているのが分かる
1年チャートでみるとリターンよりリスク(変動幅)に差があるように感じる。
リスクでみると、S&P500が最もリスクが低く安定しているのが分かる。
出典:楽天証券
分散投資を勧める理由は?
分散投資は資産形成の王道と言われています。それは、一般的に分散投資することでリスクを減らすことができからです。
一般的な理由
- 1つの金融商品に多くの資金を投入すると、その商品が大きく値を下げたときに自分の資産が大きく値下がりするため。
- イギリスの有名な格言に、「卵を1つのかごに盛るな」というものがあります。
- すべての卵を1つのかごに盛っておいて、かごを落としてしまうと全ての卵が割れてしまいます。しかし、複数のかごに分けて盛っておけば全ての卵が割れることを避けることができる。
なんで分散投資のデメリット、集中投資のメリットを伝えないのか?
まだ投資していない人は、投資は難しいとイメージしている。
投資で資産を増やそう、しかし、減ることもあるから分散投資しよう。
増やすこと、減らさないことどっちが大事なの?という疑問を持ちます。
投資を経験すると分かってきますが、投資していない方には分かりずらい説明だと思います。
減らさないためなら分散投資するより貯金した方がいいでしょ? と考える方も多いと思います。
投資により資産を増やすことができるが、「集中投資はリターンもリスクも高くなる、分散投資はリターンもリスクも低くなる」と説明してくれた方がスッキリする。
分散投資が◯で集中投資が✖️と説明すると、億り人になっている人たちの投資方法を否定することになります。