2月まで好調だった、三菱UFJ国際投信「eMAXIS Neo」シリーズの下落が止まらない。何が原因か分析して見た。
eMAXIS Neoバーチャルリアリティ暴落
出典:SBI 証券
出典:SBI 証券
2月までは圧倒的なパフォーマンスを見せてくれた「eMAXIS Neo」シリーズのバーチャルリアリティだが暴落している。3ヶ月の騰落率をみると-19.6%となっている。
これはバーチャルリアリティだけのことではない、次にテーマと3ヶ月の騰落率をまとまる
バーチャルリアリティ → -19.6%
ナノテクノロジー → -13.72%
ドローン → -20.13%
自動運転 → -11.96%
遺伝子工学 → -24.42%
2月までSBI証券の騰落率ランキングで常に上位に位置していた「eMAXIS Neo」シリーズであるが、いったい何が原因で下落したのか私の分析を説明します。
「eMAXIS Neo」シリーズ暴落の原因
次の2つのチャートを比べてみてください。
出典:SBI 証券
上のチャートは、「eMAXIS Neo」シリーズのバーチャルリアリティです。
下のチャートは、SOXLという半導体のETFです。
「eMAXIS Neo」シリーズは、未来をつくる魅力的なテーマで、最新のテクノロジーを活用しAIによって組み入れ銘柄が決定される、、、、を魅力にしていたハズだが
それが半導体のETFのチャートとピッタリ一致している。
では、AIが選択した組み入れ銘柄をチェックしてみると、、、、
出典:三菱UFJ国際投信
半導体が10銘柄のうち4銘柄も占めていた。
未来をつくるどのテーマにも半導体は必須であり、最新のテクノロジーを活用したAIが組入銘柄に半導体を選択するのは理解できるが、それぞれ別々の未来をつくるテーマに投資したはずなのに
どのテーマも基準価格の推移は半導体の騰落しだいということになります。
だったら、別々のテーマに分散しても、結局のところ半導体のETFを購入するのと同じになりますね。
最新のテクノロジーを活用したAIが各テーマごとに銘柄を選択するというフレーズに期待して、また、驚異のパフォーマンスに感動していたのでちょっと残念な気持ちになりました。
ただ、世界的に半導体が需要に供給が追いつくようになれば半導体ETFの上昇、未来テーマ投資信託の上昇、NASDAQ100の上昇になることが期待できます。