糖尿病の予防と治療、そして運動療法をイラストで

2型糖尿病医療

 イラストを多くして3分で読める内容にしました。糖尿病は、病気そのものより合併症(網膜症・腎症・神経障害など)が問題です。診断された人も予備軍の人も合併症にならないように、食後の高血糖を予防する対策をしましょう。

 

 

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予防・治療の3本柱

予防・治療の3本柱は、糖尿病と診断された人は運動・食事・薬物療法で、予防の人は運動・食事療法です。

 

 

栄養と運動と睡眠のイラスト

 

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診断基準

血糖値

 

糖尿病の主な診断基準は「空腹時血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」です。

HbA1cは平均して1~2ヶ月間の血糖状態がわかる重要な数値で、糖尿病の治療目標としても使われます。

 

A項目

下記の(1)~(3)のひとつでも当てはまれば「糖尿病型」と判定

  • 早朝空腹時血糖値 126mg/dL以上
  • ブドウ糖負荷試験の2時間後の血糖値が200mg/dL以上
  • 随時血糖値が200mg/dL以上

※ 別の日に再検査して「糖尿病型」であることが再確認されれば、糖尿病と診断。

排泄

B項目

ただし、下記の(1)~(4)のどれかが当てはまる場合には、1回の検査が「糖尿病型」であれば糖尿病と診断。

 

  • のどの渇き、水分を多くとる、尿が多い、体重減少などの糖尿病に典型的な症状がみられる
  • HbA1cが6.5%以上である場合
  • 糖尿病性網膜症が認められる場合
  • 過去に「糖尿病型」を示した検査データがある場合

 

糖尿病と診断されるのは

  1. A + A で糖尿病と診断
  2. A + B で糖尿病と診断

 

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糖尿病をイラストで理解

正しくインスリンが働いていれば問題なし!

  1. 食べ物を消化すると小腸で吸収されて血管の中に入ります。
  2. 血管の中に糖が増えると、インスリンが膵臓から分泌されて、血管の糖をエネルギーに変えます。血糖値を一定の範囲でコントロールします。

 

血糖値

出典:糖尿病ドットネット

インスリンの働きに異常がでるのが糖尿病

  1. インスリンが足りない・効かないと血糖値が上昇する。
  2. 高血糖状態になると、血管の中から活性酵素が大量に発生する。
  3. 活性酵素が血管を破壊する。
  4. 糖をエネルギーに変えられないため、酸素と栄養素が届かなくなり、自覚症状が出る。
  5. 血管の破壊が進行すると合併症が発生する。

糖尿病

糖尿病の合併症出典:糖尿病ドットネット

 

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運動療法 

 

医学的にまとめると8つの効果

  1. 運動によって、血液中のブドウ糖が筋肉にとり込まれやすくなり、ブドウ糖、脂肪酸の利用が促進され、血糖値が下がります
  2. 2型糖尿病では、低下しているインスリンの働きが高まります
  3. エネルギーの摂取と消費のバランスが改善し、減量効果 ・肥満の防止になります
  4. 高血圧や脂質異常症(高脂血症)の改善に役立ちます
  5. 加齢や運動不足による筋肉のおとろえや萎縮、さらには骨粗鬆症の予防に有効です
  6. 関節や骨が丈夫になり、末梢血管が強くなり心臓や肺の機能が高まります
  7. 筋力や体力の増強に役立ちます
  8. 爽快感、活動気分が向上し、ストレス解消効果があります

有酸素運動とレジスタンス運動

 

散歩

運動の種類には、有酸素運動とレジスタンス運動の2つがあります。

  • 有酸素運動を継続して行うことで、インスリンの働きがよくする効果があります。
  • レジスタンス運度は、糖を消費する筋肉の量を増やし、血糖値が高くなりにくい体質を作る効果があります。

 

運動量

  • 歩行運動なら、1日約1万歩をめざして、食後1時間頃に運動をすると、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促されて血糖値が下がり効果的です。
  • 歩行や散歩の目安は、1回につき15~30分間、1日2回行います。1週間に少なくとも3日以上の頻度で運動するのが効果的です。
  • 汗がでない程度で、おしゃべりしながら続けられる速さで歩きましょう。

運動療法のポイント

  • 準備運動と整理運動を行いましょう

⇨無理なストレッチはおススメしません。準備運動と整理運動はメインとなる主運動より軽い運動を行えば良いです。

  • 軽い運動からはじめ、少しずつ運動量を増やしましょう

⇨体力や筋力は1日や2日では増えません、1週間ぐらい同じ運動を行い余裕があれば少しずつ運動量を増やしましょう。

  • その日の体調に合わせ、決して無理をしないようにしましょう

⇨体調は変わります。その日の体調に合わせて行う方が継続できます。

  • 運動は継続が大事です。続けられる運動を選びましょう

⇨毎日同じメニューでも構いませんが、時には歩くコースを変える、同じコースでも歩き方・テンポを変えるなど、時々変化を入れると効果的です。

  • 運動前後の血糖値や尿糖をときどき測りましょう

⇨さらに、血圧を前後や途中に測ることをおススメします。血圧の高い状態で運動していると合併症を悪化させるリスクがあります。

 

食事療法

栄養バランス

 血糖値が上がるのは食事によるもので、食事による糖分の量を調整できれば、おのずと血糖値の安定になります。つまり「糖質制限」が食事療法の基本です。

糖質制限とは

 糖質制限とは、食事中の糖質量を制限するというもので、糖尿病の改善や予防を目的とした食事療法の基本として指導されます。

 三大栄養素のひとつである炭水化物に含まれる糖質は、体内でブドウ糖に変換され、血糖値を上げてしまいます、炭水化物を制限して食後の血糖値上昇をコントロールしましょう。

糖質量の少ない食材を選ぼう

特に糖質量が多いのは、主食となるお米やパン、麺類です。

一方で、糖質量が少ないのが、お肉や魚、卵、豆腐といった食材。タンパク質を多く含み、ほとんど糖質はありません。

主食中心を少なめ肉や魚を多めのにしましょう。

果物や芋も糖質が多い

果物やイモ類には糖質が多く含まれています。

糖質の少ない葉野菜を中心にしっかり摂取しましょう。

食べる順番が重要

食べる順番は、汁物→葉野菜→肉類→炭水化物(糖質)で食べるのがおすすめです。

血糖値が上がりにくい食べ方です。

 

 

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医療
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