【突然のケガで骨折】骨折が治るまでのプロセスと日数|リハビリまで

病院医療

突然のケガで骨折すると仕事や日常生活に支障がでます。いったいどのくらいで治るのか?どれだけ我慢すればいいのか?不安になる人が多いと思います。少しでも骨折したときの不安が解消できればと思い骨折が治るまでのプロセスと日数、簡単なリハビリテーションの説明をまとめました。

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骨折の発生率と用語の説明

骨折の発生率

骨折の発生頻度は

・0〜18歳までの間に21.4%(男性24%、女性14.4%)5人に1人以上経験している
・高齢者の1年間の転倒発生率は12%で、そのうち骨折に至る患者は6〜12%
骨折といえば高齢者というイメージですが、意外と若い人にも多い疾患です。

医師から説明される用語の違い「全治」と「完治」

・全治
全治とは、骨折が治るまでの治療にかかる期間のことです(治療を受ける期間)。・完治
完治とは、完全に治るところまでではないが、骨癒合して日常生活動作に問題がなくなるまでの回復にかかる期間のことです(能力的に回復するまでの期間)。
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骨折の治癒過程プロセス

骨折が治るまでのプロセスは、だいたい3段階の過程です。

第1段階:炎症期 骨折直後から2〜3週間

・骨折後、骨折部は炎症反応が現れます
・骨髄から出血がおきる
・炎症がおさまると、骨折部に様々な細胞を集めて修復期へ向かいます

骨折の治癒過程

出典:骨折ネット( https://fracture-net.jp )

第2段階:修復期 骨折数日後〜数週間

・骨折部周辺の骨膜部位にある骨膜細胞が骨芽細胞に変化して骨折部を埋めていく
・軟骨形成から骨の形成が始まりる(仮骨出現
・骨の修復へ向かいます

骨折の治癒過程            出典:骨折ネット( https://fracture-net.jp )

第3段階:再形成期 数週間〜数か月

・軟骨から骨に置き換わった脆弱で、変形、凸凹の見られる骨折部の骨がもともとの骨に変化
・もともとの骨に近くなった状態を骨癒合したといい、治癒過程が終了

骨折の治癒過程           出典:骨折ネット( https://fracture-net.jp )

骨折が治るまでの日数

骨折が治るまでの日数は、部位によって変わります。

一般的に
・下肢より上肢の方が早く治ります
・骨より関節の骨折の方が日数が多くかかります。

この表は、Coldwellといいとても有名な指標です。
部位別で、仮骨出現と骨治癒にかかる日数を表しています。

部位仮骨出現骨癒合まで
指骨2〜3週3〜6週
中手骨2〜3週3〜6週
中足骨2〜3週3〜6週
橈・尺骨骨幹部3週6〜8週
肘関節内3週5週
手関節内3週6週
上腕骨下端部2〜4週6週
骨幹部2〜4週6週
上端部2〜4週6週
骨盤4週8週
大腿骨頸部12週24週
転子間部4週12週
骨幹部6週12週
顆上部6週12週
膝蓋骨6週6週
脛・腓骨膝蓋骨内6週6週
骨幹部4週6週
足関節内6週6週
踵骨6週8週

リハビリテーション

骨折のリハビリテーションは、骨折した部位によってリハビリテーションの担当が変わったり、骨折が骨なのか関節かでやり方が変わります。
ここでは、おおまかに説明します。

上肢の骨折

上肢の骨折は、リハビリテーションでは作業療法士(OT)が担当することが多いです。
リハビリテーションの進め方は、医師が検査結果をもとに判断し、セラピストに指示をだします。
一般的に
上肢の骨折では、骨折部に骨癒合の兆候が認められるまでは動かさないようにします(安静)。
金属プレートでしっかり固定して骨折部位がズレる心配がないときは、運動制限なく動かせることがあります。
動けせるか、安静かの判断は医師が検査結果を下に決定します。
患部以外は
・患部以外は安静にする必要がないので積極的に動かします。
・動かす時は、患部に外力刺激がないか確認することが大切です。
・末端である手足を動かすことは血行改善になり、骨折の治癒のために有効です。

下肢の骨折

下肢の骨折は、リハビリテーションでは理学療法士が担当します。
上肢の骨折と同じですが、リハビリの進め方は医師が検査結果をもとに判断します。
一般的に、
金属でしっかり固定して骨折部がズレる心配がないときは手術翌日から歩く練習を開始します。
膝や足などの関節の骨折では、手術で固定しても骨折部がズレる懸念があるため骨癒合の兆候が見られるまで安静にして、兆候が見られたら少しずつ負荷を加えていきます。
患部以外は
・患部以外は安静にする必要がないので積極的に動かします。
・動かす時は、患部に外力刺激がないか確認することが大切です。
・末端である手足を動かすことは血行改善になり、骨折の治癒のために有効です。

おわりに

  • 突然のケガによる骨折で不安になった人のために骨折の治癒プロセス・治癒までかかる日数・おおまかなリハビリテーションをまとめました。
  • 骨折後の進め方は、医師が検査結果を下に判断します。
  • 骨折後の治癒にかかる時間は個人差もありますが、部位によって変わります。
  • リハビリテーションは医師の指示通り行います、患部は術後動かす場合と安静にする場合があります、また、患部以外は積極的に動かしますが患部に外力刺激がないか確認することが大切です。