メンタリストDaiGoさんが著書で解説していますが、科学的に解き明かされた「投資で高収益を出し続ける決断のルール」というのがあります。そちらを説明します。
投資に必要な決断の方法
長期投資においては積立投資や一括投資の設定を行えば、後は何もしないのが1番パフォーマンスが良いので特に決断力を必要としないが、短・中期投資においては売買タイミングや投資先の選択など決断力が必要となる。
「スイート・チェンバー」タイプの決断が最強!
160万人を対象に、全員の収益を確認したところ、最も投資パフォーマンスが良かったのは「スイート・チェンバー」タイプの投資の決断方法を実践しているグループでした。
スイートチェンバーとは?
2013年160万人を対象としたマサチューセッツ工科大学の研究では、投資の決断方法を3つのパターンに分類しました。
アイソレーション・チェンバー | 他のトレーダーの動きをほとんど見ずに、自分で思いついたアイデアを中心に決断をする人たち |
エコー・チェンバー | 人との結び付きが高いトレーダーたち。多くの人とフォローしあい、社会的学習で多くの決断を行う。つまり、話し合いながら決断する人たち |
スイート・チェンバー | もともとある投資パターンのアイデアを借りながら、自分で決めたルールを組み込んでいくグループ。つまり、社会のトレンドなども見ながら、そこに自分の考えを入れ、ルール化し、決断の一部を自動化している人たち |
この3つの中で、他のグループより30%を上回る収益率を出せたのが「スイート・チェンバー」タイプのグループでした。
社会的検索も良い決断をするのに重要!
その研究では、他に「社会的検索」が良い決断をするのに重要と示唆しています。
社会的検索とは、時間をかけて新しい人に接し、どのような考え方があるのかを探ることです。
つまり、より良い決断をするためには情報収集をつねに続けることが大事です。
どっちの情報?「良い考えを持っている人or新しい情報を持っている人」
答えは、どちらでも無いです。
できるだけ多様な種類の人たちと結びついて、幅広く多様な考えに触れるように努めること、新しい情報だけでなく多様な情報に触れること、が決断の自動化の精度を高めるために何より重要だということが研究で分かっています。
良い決断ができる人は、次の2つの特徴があります。
- 多種多様な人の意見に耳を傾けるている
- そこにアレンジを加え、自分の決断のルールを持ち、更新している
この2つを身につけるだけで、投資の決断力をグッとあげることができるのです。
高橋ダンさんも動画で同じように説明している
高橋ダンさんのYouTube動画を視聴している方は分かると思いますが、動画の最後に「私は魚の釣り方を教えているのではなく、釣るための考え方や材料を提供しています、また様々な投資家の意見を聞きましょう、最後は自分で判断しましょう」と説明しています。