SBI証券の雪だるまシリーズはコスト(手数料)にこだわったインデックスファンドであり長期資産形成に最適といわれています。同じく業界最低水準にこだわっているeMAXIS Slimシリーズより低価格を実現しています。そのシリーズに新ファンド「中国A株」が2021年7月14日に登場したので解説します。
中国A株はパフォーマンスが最も良い指標である
中国A株とは
中国A株とは、上海証券取引所、深セン証券取引所に上場されている中国企業の株式のうち、人民元建てで取引されているものをいいます。
元々は中国国内の投資家向け市場でしたが、現在は一定の要件を満たした海外の期間投資家やストック・コネクトという制度により、海外の個人投資家も香港経由で直接購入が一部認められるようになっています。
このほが、中国本土市場では外貨建てで取引されるB株市場があります。
中国A株を代表する50銘柄にまとめて投資
中国A株は、FTSE中国A50インデックスに連動する投資成果を目指しています。
「FTSE中国A50インデックス」とは?
「FTSE中国A50インデックス」は、FTSE社が開発した指数で、中国株式市場における大手企業のパフォーマンスをカバーすることを目的としており、流動性のある中国A株の時価総額上位50銘柄で構成されています。
FTSE中国A50インデックス(円換算ベース)は、FTSE中国A50インデックスをもとに、委託会社が円換算しております。
FTSE中国A50インデックスの特徴
- 銘柄数は50銘柄と少なく見えますが、800銘柄以上で構成されるFTSE Chaina A Free Indexの時価総額の約45%をカバーしている
- 金融セクターが10銘柄とやや偏りを感じますが、銀行、生保、不動産、投資サービスなどのサブセクターに適度に分散されている
- 構成銘柄については機関投資家の持株比率が高く、中国国内の個人投資家による短期売買の影響を受けにくくなっている
他の中国株式指数と比べパフォーマンスが最も良い
ブルーのグラフが中国A株が連動しているFTSE中国A50指数です。
下のグラフをみて分かるように、直近10年のパフォーマンスは中国A50指数が最も良い実績をだしています。
出典:SBIアセットマネジメント「雪だるまシリーズに中国A株を追加します」
他の雪だるまシリーズとの比較
下のグラフや騰落率をみると、中国A株式は全世界株式と同じようなパフォーマンスです。
先進国株式や全世界株式と比べ、当初は値動きが激しい時もありましたが、近年は値動きが段々と小幅になっている印象を受けます。
新興国のリスクである通貨ですが、中国においては通貨のリスクは軽減しているのが要因と考えられます。
また、新興国のもう一つのリスクであるインフラが整備されていないのも、中国においては整備が進んでいるのも株価に好材料である。
出典:SBIアセットマネジメント「雪だるまシリーズに中国A株を追加します」
出典:SBIアセットマネジメント「雪だるまシリーズに中国A株を追加します」
世界主要国の名目GDPの推移をみると、中国の成長が著しいのが分かる。
GDPの成長率として比較される中国とインドであるが、インドも右肩上がりとはいえ中国の成長率から比べると非常に少ないのが分かる。
分散投資の視点で考えると、様々な評論家、投資アナリスト、YouTuberがいうように全世界株式とS&P500インデックスはほぼ同じように推移するためリスク分散にならない。
分散投資にこだわるのであれば米国株式とは違う値動きのするファンドを選択するべきであり、全世界株式の6割強は米国であるため分散にならない。
つまり、米国が入っていない中国インデックスやインドインデックスに投資するのが分散投資になる。
GDPの成長率からみて割安な中国・インドに長期投資するのは理に適っていると言える。
出典:SBIアセットマネジメント「雪だるまシリーズに中国A株を追加します」
競合ファンドで最も安い信託報酬
楽天証券で中国A株で検索した3つのファンドと手数料で比較しました。
SBIの雪だるま「中国A株」の手数料が最も安く、業界最低水準です。
長期投資において手数料(信託報酬)が安いのは嬉しく、それだけでリターンが高くなる。
業界最安値の信託報酬(年率/税込):0.4138%
競合ファンドとの比較
ファンド名 | 信託報酬 |
チャイナ・グッドカンパニー | 1.98% |
日興AM中国A株ファンド | 2.31% |
DIAM中国A株ファンド | 2.09% |
SBI雪だるま(中国A株) | 0.413% |
償還日が無制限
償還日が無制限なのも安心して長期投資ができる要因である。
人口からみると、3位のアメリカが3億3290人、2位のインド13億9340万人、1位中国14億4420万人であり、これからも経済が著しく発展すると予想するのは簡単である。
SBI証券の長期投資に最適な雪だるまシリーズに「中国A株」を採用したことからも中国に対して期待が大きのが分かる。