アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型は、SBI 証券の投資信託で資金連続流入ランキング1位、月間販売ランキング8位と人気の高いファンドである。分配金利回りが24%を超えているのに基準価格が下落していない、つまりタコ足配当になっていないファンドである。分配金利回り43%を超えているグローバルAIファンドと比較する。
4つの魅力
3つのファンド・アワードを受賞
・「R&Iファンド大賞2021」で「優秀ファンド賞」を受賞
・「リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード2021ジャパン」で「最優秀ファンド賞」を受賞
・「モーニングスター アワード ファンド オブ ザ イヤー 2020 」で「優秀ファンド賞」を受賞
分配金(年)が24%を超えている
現在の基準価格は12,604円で月の分配金が300円となっている。
月の分配金は基準価格により変動するタイプである、直近の月間分配金は300円で年間分配金累計が2,900円となっている。
原則として、毎決算時(毎月15日。休業日の場合は翌営業日)に、以下の方針に基づき分配している。
計算期末の前営業日の基準価額に応じて、以下のような分配金になる。
出典:アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信「目論見書」
持続的な成長企業への厳選投資
主として成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資している。
企業のファンダメンタルズ分析と株価バリュエーションに基づく銘柄選択を基本としたアクティブ 運用を行なっている。
高い利益成長もしくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断される企業を抽出している。
株価の値上がりが期待できる企業を選別するため、アライアンス・バーンスタイン、リサーチ・ アナリストとポートフォリオ・マネジャーがボトムアップによるファンダメンタルズ分析を行なっている。
グロース特性に基づきスクリーニングされた約300銘柄について、アナリストによる綿密なファンダメンタルズ・リサーチを参考に、米国大型成長株運用チームは投資推奨銘柄を約100銘柄に絞り込みます。
ファンダメンタルズ・リサーチにおいては、財務分析だけでなく、ESG(環境、社会、ガバナンス)など非財務分析も考慮に入れ、多面的な企業分析により持続的な成長企業を選別している。
出典:アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信「目論見書」
組入れ上位10銘柄は米国を代表する大企業であり、高い成長性のある銘柄である。
また、FANG+のように中国企業が入っていない、情報技術に偏っていない点が大きく違う点である。
セクター別配分でみると、ヘルスケアのが23%も占めているため値動きを安定させている。
ヘルスケアはどの局面においても高い成長性が期待できる。
出典:アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信「目論見書」
卓越した運用実績
運用実績の判断は多岐にわたり、投資家が何をそのファンドに望むかで評価される。
このファンドは、高い分配金をだし続けることに意味があり、しかし、高い分配金を支払う度に基準価格が下落する、タコ足配当になっては意味がない。
高い分配金をだしても基準価格を維持できれば投資する価値がある。
為替ヘッジありとなしでは僅かに運用実績が違う、これは、ファンドの問題ではなく為替変動によるものである。
人気が高く、ランキングが上位にあるのは為替ヘッジなしの方である。
アクティブ運用の方がインデックス運用より信託報酬が高いので、運用実績が高くないと意味がないが、このファンドは他の代表的な資産クラスと比較して卓越した運用実績をだしている。
分配金再投資基準価格でみると安定して右肩上がりしているのが分かる。
アクティブ運用だからできる組入れ銘柄や比率を状況によって変えることが高い運用実績をだしている理由である。
まさにファンドマネージャーの手腕にかかっているファンドである。
出典:アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信「目論見書」
SBI 証券の投資信託で資金連続流入ランキング1位、月間販売ランキング8位と人気の高いファンドであるため純資産の推移をみると順調に増額されている。
収益が悪化した場合は、分配金は純資産総額から拠出されるため純資産総額が増えているのは安心できる材料である。
出典:アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信「目論見書」
グローバルAIファンドとの比較
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信DコースとグローバルAIファンド(毎月分配型)を比較します。
グローバルAIファンドは、設定から3年経過していないので条件を揃えるために1年チャートになります。
1年チャートの比較(2021/8/29調査)
グローバルAIファンドの推移から購入するタイミングを考えると、下落している途中なのか底なのかは今後の推移をみないと判断できませんが、購入するタイミングとしては決して悪くないと思います。
私は、一括ではなく分散して購入する予定です。
アライアンスの方は、分配金をだしても基準価格が下がっていないのが安心できます。
年金の不足分を分配金によって埋めたいと考えている人には、基準価格の安定したアライアンスは最適な投資先ではないでしょうか?
高い分配金といえばJ-REITも良いと思います、グロース株・不動産のどちらで狙うか?安定した収益を上げ続けるのはどちらなのか?
それは私にも分かりませんが、だからこそ分散投資で大損しないように考えています。
基準価格
基準価格+分配金
ブルー色のアライアンスの方が値動きが安定しているのが分かります。
それは、グロース株であっても大企業の比率が高いのが理由だと思います。
グローバルAIファンドは、目標株価を基準として判断しているため、割高になれば割安な株へ銘柄を入れ替え、これから成長が期待できる小型・中型企業も多く組入れているため値動きが激しくなっていると考えられます。
グローバルAIファンドは、基準価格が下落していますが分配金+にして見ると横ばい推移しているのが分かります。
分配金が43%を超え、タコ足配当になっているのが基準価格が下がっている原因ですね。
その点がリスクとなっています。
騰落率、シャープレシオ、信託報酬、分配金
1年のシャープレシオは、どちらも3を超えていて超優良ファンドであります。
ただ、シャープレシオは一般的に3年間で判断する方が良いといわれているので1年で比較するのはちょっと時期尚早ですが、
アライアンスの方が騰落率が良いですが、分配金利回りがグローバルAIファンドより低いので総合的に判断する必要があります。
グローバルAIファンドは、分配金利回り43%を超えているのに1年の騰落率がプラス運用というのは凄いと思います。
どちらも一長一短はあり優劣つけ難いところです。
騰落率、シャープレシオ
アライアンスDコース | グローバルAI | |
1週間 | 1.47% | 0.93% |
1ヶ月 | -2.26% | -5.11% |
3ヶ月 | 4.18% | –4.22% |
6ヶ月 | 11.89% | -12.45% |
1年 | 4.40% | 1.20% |
シャープレシオ(1年) | 3.05 | 3.09 |
信託報酬、分配金
アライアンスDコース | グローバルAI | |
信託報酬(税込)/年 | 1.727% | 1.925% |
分配金利回り/年 | 24.7% | 43.21% |